Oktaを介してSCIMでHubSpotユーザーをプロビジョニングする
更新日時 2023年 3月 1日
以下の 製品でご利用いただけます(別途記載されている場合を除きます)。
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SCIM(System for Cross-domain Identity Management)を使用してユーザーをプロビジョニングすることで、Oktaを介してHubSpotのユーザーを安全かつ自動的に作成し、管理できるようになります。
この記事では、Oktaを介してユーザープロビジョニングを設定する方法をご紹介します。
前提条件
- HubSpotのアカウントでシングルサインオン(SSO)が有効になっている必要があります。
- SCIMを設定する前に、チームのOkta Rolesに基づいて HubSpot のユーザー権限セットを設定することをお勧めします。
- ユーザーの権限を設定するには、HubSpotで権限セットを作成する必要があります。OktaのRoleが HubSpotの権限セット名と一致すれば、Oktaはそのユーザーに権限を割り当てることができます。
- SCIMで設定したユーザーに有料シートを割り当てるには、まずHubSpotでシートを購入し、有料シート付きの権限セットを作成する必要があります。そして、Oktaで、ユーザーのRoleを、設定した権限と同じになるように設定します。
- ドメインを認証するには、DNSレコードを更新する必要があります。DNSプロバイダーに対するログイン情報が設定されていて、TXTレコードにアクセスできることを確認してください。
SCIMプロビジョニングを設定する
Oktaを介したSCIMユーザープロビジョニングを設定するには、まず、OktaでHubSpotアプリを追加し、そのアプリにユーザーを割り当てる必要があります。
- Oktaにログインします。
- 左のサイドバーメニューで[Applications(アプリケーション)]>[Applications(アプリケーション)]を選択し、OktaアカウントでHubSpotアプリを参照して追加します。
- HubSpotアプリの画面で、[Provisioning(プロビジョニング)]タブをクリックし、[Configure API Integration(API統合の構成)]をクリックします。
- [Enable API integration(API統合を有効にする)]チェックボックスをオンにして、[Authenticate with HubSpot(HubSpotで認証する)]をクリックします。新しいウィンドウが開きます。このウィンドウで、OktaにHubSpotアカウントへのアクセス権を付与できます。
- HubSpotのウィンドウで、Oktaを統合するアカウントを選択し、[Choose account(アカウントを選択)]をクリックします。
- [Connect app(アプリを接続)]をクリックします。ウィンドウが閉じて、Okta管理コンソールにリダイレクトされます。
- [保存]をクリックします。
- [Provisioning(プロビジョニング)]タブで、[Edit(編集)]をクリックし、OktaでHubSpotを対象にユーザーをプロビジョニングする方法を選択します。
- [Create Users(ユーザーの作成)]、[Update User Attributes(ユーザー属性の更新)]、[Deactivate Users(ユーザーの無効化)]の横にある[Enable(有効にする)]チェックボックスをそれぞれオンにします。
- [保存]をクリックします。
- 次に、HubSpotアプリにユーザーを割り当てます。
ドメインを認証する
OktaでHubSpotアプリを追加した後は、HubSpotでドメインを認証するために、DNSレコードを更新する必要があります。
- HubSpotアカウントにて、ナビゲーションバーに表示される[設定アイコン settings]をクリックします。
- 左のサイドバーメニューで、[連携]>[接続されたアプリ]に移動します。
- [Okta SCIM]をクリックします。
- [ドメイン]フィールドに、ユーザーのメール送信ドメインを入力します。
- [保存]をクリックします。
- [今すぐ認証]をクリックします。
- ダイアログボックスで、[次へ]を選択します。
- [値]列にある値をコピーします。この値は、DNSプロバイダーで新しいTXTレコードを作成する際に使用することになります。
- DNSプロバイダーアカウントにログインし、認証するドメイン用の新しいTXTレコードを作成します。HubSpotからコピーした値を[値/ポイント先/ターゲット]フィールドに貼り付けます。
- TXTレコードを作成したら、HubSpotに戻って[次へ]をクリックします。DNSの変更が伝播すると、ドメインが認証されます。
注:DNSの変更が伝播されてHubSpotに反映されるまでに最大48時間かかる場合があります。
SCIMのプロビジョニングを無効にする
HubSpotでSCIMプロビジョニングを無効にするには、Oktaアカウントに変更を加える前に、HubSpotでOkta SCIMをアンインストールする必要があります。
- HubSpotアカウントにて、ナビゲーションバーに表示される[設定アイコン settings]をクリックします。
- 左のサイドバーメニューで、[連携]>[接続されたアプリ]に移動します。
- Okta SCIMアプリで、「Actions」ドロップダウンメニューをクリックし、「Uninstall」をクリックします。
- Oktaアカウントでは、ユーザーは編集可能になり、SCIMとの同期は行われなくなります。
よくある質問
SCIMで作成されたユーザーをHubSpotで編集することはできますか?
いいえ。SCIMで作成されたユーザーは、IDプロバイダーを通じてのみ更新することができます。これには、ユーザー権限、ユーザー名、メールアドレスが含まれます。
Oktaはユーザーをチームに割り当てることができますか?
いいえ。ただし、ユーザーがHubSpotに追加された後は、HubSpotでチームを手動で更新することができます。
HubSpotやOktaでSCIMユーザーを削除するとどうなりますか?
HubSpotでユーザーを削除しても、Oktaでそのユーザーが削除されることはありません。ただし、ユーザーのHubSpotへのアクセス権をOktaから削除したり、Oktaでユーザーのアカウントを無効にしたりすると、そのユーザーはHubSpotでも削除されます。HubSpotにユーザーを追加しても、そのユーザーはOktaに追加されません。
Oktaを接続すると、HubSpotアカウントの既存ユーザーはどうなりますか?
Oktaを介してSCIMを設定すると、Oktaのユーザーと一致する既存のHubSpotユーザーは、自動的にSCIMユーザーに変換されます。HubSpotは、OktaのRoleに基づいた権限セットをユーザーに割り当てようとします。OktaでHubSpotの権限設定と一致するロールがない場合、そのユーザーはHubSpotで最低限の権限しか持っていないことになります。
このドメインは確認できませんでした」というエラーが表示されるのですが、どのように修正すればよいのでしょうか。
このエラーが表示される場合は、ドメインが正しく入力されているか、スペルミスがないかを確認してください。また、HubSpotの設定ステップからTXTレコードの正しい値をDNSプロバイダーにコピーしたことを確認してください。
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