IMAPを使用して受信トレイをHubSpotに接続するための技術的要件
更新日時 2023年 1月 18日
以下の 製品でご利用いただけます(別途記載されている場合を除きます)。
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受信トレイをHubSpotに接続するには、ご使用のEメールサーバーが、IMAP(インターネット メッセージ アクセス プロトコル)とSMTP(シンプルメール転送プロトコル)に対応している必要があります。IMAPを使用して受信トレイを接続するために必要な条件を、以下に示します。
この記事には、貴社のITチームやEメール管理者向けの技術的な情報や定義が記載されています。ご使用のEメールサーバーにIMAPが設定されていない場合は、IT管理者に相談して、受信トレイが正しく設定されていることを確かめてください。
注:コミュニケーション受信トレイでは、IMAP接続がサポートされません。Eメールアカウントをコミュニケーション受信トレイに接続する場合は、GmailまたはOffice 365によってホスティングされている受信トレイを接続する必要があります。
サーバーの要件
受信トレイをHubSpotに接続し、Eメールを送信すると、HubSpotはTLS(トランスポート層セキュリティー)経由でEメールサーバーと接続します。受信トレイへのアクセスとメールの送信には、それぞれIMAP、SMTPが使用されます。このプロトコルが動作する両方のポートを、トラフィックに対してオープンにする必要があります。または、この接続を行うIPを許可リストに追加する方法もあります。
受信トレイがIMAP経由で接続されると、HubSpotからは最大4つの同時接続が行われます。受信トレイが接続されると、受信トレイと送信済みフォルダーからHubSpotがEメールを同期できるように、少なくとも2つの永続的な同時接続が確立されます。接続された受信トレイ経由でEメールを送信すると、一時的に2つの同時接続が発生します。
HubSpotが接続するポートは、暗号化をサポートする必要があります。HubSpotでは全てのポートでTLSv1.0、TLSv1.1、TLSv1.2、SSLv3、またはTLSv1.0、TLSv1.1、TLSv1.2、SSLv3のSTARTTLSアップグレードに対応しています。TLSv2はサポートされません。
サーバー側でIMAPソフトウェアとしてCourier-IMAPが使用されている場合は、HubSpotによる受信トレイ接続がサポートされません。返信がCourier-IMAPソフトウェアを使用して受信トレイに送信される際に、CRMにEメール返信をログとして記録できないためです。
サーバーにインストールするSSL証明書の共通名(CN)には、HubSpotから接続するサーバーの完全修飾ドメイン名(FQDN)を含める必要があります。例えば、IMAPサーバーがimap.domain.comの場合は、SSL証明書のCNにimap.domain.comを含める必要があります。
設定
Eメールの設定は、IMAP経由での受信トレイ接続機能に影響を及ぼすことがあります。
- メールを同期するには、IMAPを有効にする必要があります。
- HubSpotではActiveSyncとの接続はサポートされませんが、ご使用のEメールクライアントでActiveSyncを使用している場合、HubSpot-Exchange接続を使用してアカウントを接続します。
セキュリティー証明書
ご使用のSSL証明書が認証機関によって署名されていない場合は、接続開始の際に、セキュリティー保護されていない証明書を許可するオプションがあります。サーバーにアクセスするための適切なユーザー名とパスワード、およびIMAPとSMTPのサーバー名が必要になります。こちらの手順に従って情報を調べるか、ITチームに相談して使用する正しいログイン資格情報を確かめます。
許可リストにIPアドレスを追加する
受信トレイ接続用として許可されるIPアドレスが、貴社のITチームによって制限されている場合があります。この場合、貴社のITチームが許可リストに、HubSpotによって受信トレイ接続に使用されるIPアドレスを追加する必要があります。
認証方法、セキュリティー設定、および利用可能なプロトコルはEメールサーバーごとに異なるため、Eメールサーバーが上記の必要な条件を満たしていることを確かめるためにITチームへの相談が必要になる場合があります。IMAPでの接続に問題が発生し、HubSpotサポートにご連絡をいただく際には、貴社のITチームまたは管理者にご相談ください。貴社のIT部門から、HubSpot側で参照できないトラブルシューティングに必要な特定の情報をご提供いただけるからです。
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