コールを設定する
更新日時 2023年 3月 21日
HubSpotで電話番号を設定するとき、割り当て済み「Sales Hub」または「Service Hub」有料シートを持つユーザーは、電話をかけたり受けたりできるHubSpot提供の電話番号を設定したり、発信用の電話番号を登録したりできます。また、サードパーティー通話プロバイダーと連携することもできます。
HubSpotが提供する電話番号と発信用の電話番号の違いについては、以下の表でご確認ください。
HubSpot提供の電話番号 | 発信電話番号 | |
CRMからの通話 | はい | はい |
コミュニケーション受信トレイからの通話 | はい | はい |
転送先番号や留守番電話などに振り分ける。 | はい | いいえ |
CRMへの発信通話の記録 | はい | はい |
CRMへの着信通話、不在着信、留守番電話の記録 | はい | いいえ |
また、アカウントで通話録音を設定すると、チームの通話が録音され、コール インデックス ページでそれにアクセスしてレビューできるようになります。Sales HubまたはService HubのProfessionalまたはEnterpriseアカウントのユーザーは、コミュニケーションインテリジェンス(CI)をオンに切り替えることで、HubSpotでの通話を自動的に録音、文字起こし、レビューできます。
注:利用しているHubSpotサブスクリプションに応じて、HubSpot提供の電話番号を取得できる数に上限があります。また、利用しているサブスクリプションに応じて、各HubSpotアカウントに通話可能時間(分)の上限がプールされており、これがユーザー間で共有されます。Sales HubまたはService HubのProfessionalまたはEnterpriseアカウントのスーパー管理者は、HubSpotの価格ページの[追加オプション]セクションから、またはカスタマー サクセス マネージャーに連絡して、追加の通話分やHubSpot提供の電話番号を購入することができます。
電話番号の設定
HubSpotで電話をかけるには、HubSpotが提供する電話番号を使用することも、発信電話番号を登録することも、サードパーティー通話プロバイダーと連携することもできます。
HubSpotが提供する電話番号を設定する
HubSpot提供の電話番号を使用すると、発信を行い、個人用デバイスに転送される着信を受信することができます。「スーパー管理者」権限を持つユーザーは、HubSpot提供の電話番号を取得し、それをチームメンバーに割り当てることができます。また、番号を取得し、後で再割り当てすることもできます。HubSpot提供の電話番号を取得したら、着信の転送先となる番号を必ず設定してください。
HubSpot提供の電話番号は、サードパーティーのサービスであるTwilioによって生成されます。その電話番号は各国ごとの規制要件を満たす必要があります。利用するには、Twilioにお客様のビジネスに関する情報を提出する必要があります。Twilioはその国の現地通信事業者に情報を確認し、承認の可否を判断します。要件が満たされていれば、HubSpot提供の電話番号を登録することができます。これは一度きりのプロセスです。
注:
- 現在、HubSpot提供の電話番号として利用できるのは、米国、英国、カナダ、オーストラリア、フィンランド、オランダの番号のみです。米国、英国、カナダについては、HubSpot提供の電話番号を使用するのに、その国に事業所を持っている必要はありません。オーストラリア、フィンランド、オランダについては、電話番号取得のための現地規制に準拠するため、その国に事業所がなければいけません。
- 電話機に転送された通話には、お客様のプロバイダーの着信通話料がかかることがあります。米国のほとんどの通信プロバイダーは、追加料金なしで無制限の通話を提供していますが、HubSpotで通話転送を設定する前に、通信プロバイダーに確認することが重要です。
- HubSpotで通話録音をオンにした場合、通話の録音に関する法律が着信通話に適用されます。録音がオンになっている電話番号にコンタクトが電話をかけると、通話が録音されていることを知らせる音声メッセージが再生されます。このような通話を録音したくない場合は、通話録音をオフにすることができます。スーパー管理者がHubSpot提供の電話番号ユーザーに対して通話録音を有効にすると、通話が自動的に録音されます。
- 電話番号はHubSpotによって提供されるため、フリーダイヤルはサポートされていません。
- HubSpotアカウントにて、ナビゲーションバーに表示される[設定アイコン settings]をクリックします。
- 左のサイドバーメニューで[コール]に移動します。
- [電話番号]タブで、[HubSpot番号を取得]をクリックします。
- 右側のパネルで情報を確認し、[次へ]をクリックします。
- ドロップダウンメニューで国と市外局番を選択し、[番号を生成]をクリックします。
- オーストラリア、フィンランド、オランダについては、電話番号取得のための現地規制に準拠するため、その国に事業所がなければいけません。[番号を生成]セクションで、[開始する]をクリックします。
-
- [事業者確認]ページで、情報を確認して[続行]クリックします。
-
- [送信]をクリックします。
- 表示された電話番号を確認します。生成された電話番号に問題がなければ、[この番号を取得]をクリックします。
注:[この番号を取得]をクリックすると、割り当てられたHubSpot提供の電話番号のいずれかを使用することになります。
- この番号をアカウントのユーザーに割り当てて転送番号を追加するには、[続行]をクリックしてセットアップに移ります。
- [ユーザーを割り当て]ドロップダウンメニューをクリックし、割り当て済みの「Sales Hub」または「Service Hub」シートを持つユーザーを選択します。
- HubSpot提供の電話番号にかかってきた着信を携帯電話や固定電話に転送するには、[転送番号]フィールドで[編集]をクリックします。
- ダイアログボックスで、電話番号を入力します。
- 電話番号を検証するためのコードを受け取るには、[SMSメッセージ]または[電話]ラジオボタンを選択し、[自分にテキスト送信]または[電話]をクリックします。
- 提供されたコードを入力し、[認証]をクリックします。
- 電話番号を検証した後、右側のパネルで、[保存]をクリックすると、HubSpot提供の着信用電話番号の設定が完了します。
これで、この電話番号を使って発信したり、設定済みの転送先番号に着信したりできるようになりました。着信通話はコール ホーム ページに表示され、コール レビュー ツールを使ってその通話を振り返ることができます。ただし、CRMのレコードに自動的に関連付けられるわけではありません。対応するCRMレコードに手動で通話を関連付けることができます。
着信に応答しなかったり、発信者が留守電を残したりした場合、アカウントで録音がオンになっていれば、通話記録がHubSpotに表示され、留守番電話も通話記録に含まれます。詳しくは、HubSpotが提供する電話番号の管理についてご覧ください。
発信電話番号の登録
通話設定で、発信電話番号を登録することができます。こうするとコンタクトに通話を発信することができ、あなたから電話を受けたコンタクトの端末に発信者IDが表示されるようになります。ただし、HubSpotは登録済み発信電話番号を所有するわけではなく、HubSpotで発信電話番号を使用するときには発信のみが可能です。
電話番号の登録プロセスはユーザーに固有のものです。複数のユーザーがあなたのアカウントで同じ番号を使用できますが、それぞれのユーザーが個別に電話番号を登録する必要があります。電話番号を登録する前に、自国が通話に対応していることを確認してください。
注:発信電話番号として使用するためにフリーダイヤル番号を登録することはできません。
- HubSpotアカウントにて、ナビゲーションバーに表示される[設定アイコン settings]をクリックします。
- 左のサイドバーメニューで、[全般]に進みます。
- [コール]タブをクリックします。
- アカウントで通話が有効になっていない場合は、[通話を接続]をクリックします。
- 電話番号を登録するには、[電話番号を追加]をクリックします。
- ダイアログボックスで、電話番号と(必要に応じて)内線番号を入力します。
- その後、電話番号の検証を求める画面が表示されます。認証コードの配信方法を選択できます。[SMSメッセージ]または[電話]のいずれかのラジオボタンを選択します。
- [自分にテキスト送信]または[電話]をクリックします。
電話番号へのアクセス権があることを確認するために、SMSメッセージが送られてくるか、電話がかかってきます。認証コードの入力を求められたら、画面に表示されている認証コードを入力します。
これで、電話番号がユーザーの通話設定に表示されるようになり、この番号を使用してHubSpotで発信できます。登録した発信電話番号の管理方法についてご覧ください。
サードパーティー通話プロバイダーを使用する
「Sales Hub」あるいは「Service Hub Professional」または「Enterprise」のシートが割り当てられている場合、set Twilio Connectアカウントを設定することで、HubSpotでコールを行ったり、通話時間を追加で購入したり、サポート対象国リストに含まれていない国に電話をかけたりできます。
あるいは、HubSpotにサードパーティー通話プロバイダーを接続して、電話をかけることもできます。アプリマーケットプレイスに掲載されている、コール関連機能をサポートするサードパーティー通話プロバイダーと連携できます。あるいは、開発者と協力し、Calling Extension SDKを使用して独自の通話アプリを接続することもできます。
通話の録音を有効にする
通話の録音を有効にすると、通話の音声を取得できます。通話録音機能は、カウント全体の設定であり、そのアカウントでコールを行うすべてのユーザーに影響を与えます。この機能を有効、無効にできるのは、「アカウントアクセス」権限を持つユーザーです。通話録音を有効にする前に、通話録音に関する法規制について確認し、管轄区域によって異なる法規制に準拠するようにしてください。
- HubSpotアカウントにて、ナビゲーションバーに表示される[設定アイコン settings]をクリックします。
- 左のサイドバーメニューで[コール]に移動します。
- [コールの設定]タブをクリックします。
- [通話の録音を許可]チェックボックスをオンにします。この設定がオフになっている場合、コールを行う際に[録音]ボタンが表示されません。記録するオプションが表示されない場合は、アカウント内の他の管理者に確認して、この設定をオフにしたかどうかを確認してください。
注:「通話の録音を許可」設定は、全てのHubSpotアカウントでデフォルトで有効になっています。
コミュニケーションインテリジェンスを有効にする(Sales HubまたはService HubのProfessionaまたはEnterpriseのみ)
また、Sales Hubまたは Service Hubの ProfessionalまたはEnterpriseアカウントでスーパー管理者権限を持つユーザーは、コミュニケーションインテリジェンス(CI)を有効にして通話の文字起こしと分析を自動的に行うこともできます。対象となるのは、HubSpot組み込みのコールツールまたはHubSpotのZoom連携を介して行われた通話、またはCIをサポートする接続済みサードパーティー通話プロバイダーを介した通話です。HubSpotでCIを使用すると、次のことが可能になります。
- スピーカートラック、共有オプション、トランスクリプト、および検索機能を使って録音を確認することができます。
- コール インデックス ページでチームの全通話リストにアクセスする。これらのコールは、ユーザー、チーム、コールの成果、通話時間などのコールプロパティーによってフィルタリングできます。
- グローバル検索を使用して、すべての録音で主要な用語を検索する。
- コンテキストを追加するために、関連付けられているレコードで録音の詳細をプレビューする。
- トラッキング対象の語句を確認し、通話内容に関するレポートを作成する(Enterpriseのみ)。
注:自動文字起こしの対象となる通話は、Sales HubまたはService HubのProfessionalまたは Enterprise有料シートが割り当てられているユーザーが行った通話のみです。Sales HubまたはService Hubの Professionalまたは「Enterpriseアカウントのすべてのユーザーが、コーチングを目的に録音および文字起こしにアクセスできます。
HubSpotでCIを有効にするには、次の手順に従います。
- HubSpotアカウントにて、ナビゲーションバーに表示される[設定アイコン settings]をクリックします。
- 左のサイドバーメニューで[コール]に移動します。
- [文字起こしと分析]タブをクリックします。
- [文字起こしと分析]セクションで[文字起こしと分析を有効にする]をクリックします。

- CIをオンにすると、アカウントのデータをオプトインすることにより、文字起こしの質を向上させることもできます。ダイアログボックスで[文字起こしの改善にご協力ください]チェックボックスを選択してオンにします。CIのセットアップ時にこのオプションをオンにしない場合も、後でいつでもコール設定に戻ってそれをオンにすることができます。文字起こしの質の向上のためにHubSpotがデータを使用する方法について、詳細をご確認ください。
- [文字起こしと分析を有効にする]をクリックします。
- デフォルトでは、HubSpot AIによって、通話の参加者に関連付けられたプライマリー会社にレコードが自動的に関連付けられます。これをオフにするには、[HubSpot AIを使用して、関連付けられたオブジェクトをレコーディングされた通話にリンク]チェックボックスの選択を解除します。
HubSpotのZoom連携を使用してコールを行う場合は、Zoomアカウントでクラウド録画が有効にされていることを確認してください。
HubSpot通話を再接続する
1か月前に通話を有効にしてからまだ新しい番号を1つも登録していない場合、または過去7日間に一度も通話していない場合、アカウントでコールツールが自動的に無効になります。コールツールが無効になる前にEメールで通知を受けます。コールツールが無効にならないようにするまでに7日間の猶予があります。
通話ツールを有効にするには、通知Eメールで[電話アカウントを有効化された状態に保つ]をクリックします。これにより、アカウントの通話設定にリダイレクトされ、電話アカウントがまだ有効であるかどうかを示す通知バナーが表示されます。
すべてのユーザーのコールをオフにする
スーパー管理者は、アカウント内のすべてのユーザーのコールをオフにすることができます。これは、チームが別のコールツールに切り替えたときに、すべてのユーザーが組み込みのコールツールを使わないようにする場合に便利です。
- HubSpotアカウントにて、ナビゲーションバーに表示される[設定アイコン settings]をクリックします。
- 左のサイドバーメニューで[コール]に移動します。
- [コールの設定]タブで、[HubSpotコールを使用して電話をかける]スイッチをクリックしてオフに切り替えます。
- ダイアログボックスで、テキストフィールドに「無効にする」と入力し、[無効にする]をクリックします。
ユーザーはHubSpotのコールツールにアクセスできなくなり、登録された番号はすべて切断されます。既存のコールエンゲージメントは、レコードのタイムライン上で引き続き使用できます。Twilio Connectや他のサードパーティー通話プロバイダーを利用して通話することは引き続き可能です。
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