レコードをマージする
更新日時 2025年 2月 12日
以下の 製品でご利用いただけます(別途記載されている場合を除きます)。
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HubSpotアカウントでは、同じオブジェクトの2つのレコードをマージして1つにすることができます。例えば、「HubSpot」で2つの会社レコードが作成されている場合、一方を他方にマージすることで、両方のレコードに記録されているアクティビティーと関連付けの全てを1つにまとめた会社レコードを作成できます。
レコードをマージする前に
レコードをマージする前に、レコードのデータがどのような影響を受けるかを理解しておく必要があります。レコードをマージする際に想定される動作は、どのオブジェクトのレコードをマージするかによって異なります。マージによる各オブジェクトタイプのデータへの影響について詳細をご確認ください。
また、一度マージした2つのレコードをマージ解除することはできないことにも注意が必要です。コンタクトと会社については、マージされたEメールアドレスまたはドメイン名を使用して新しいレコードを作成できます。全てのオブジェクトに共通して、[マージされた[レコード]ID]プロパティーで、これまでにマージされたレコードを確認することができます。
レコードをマージする
アカウント内のレコードをマージするには、次の手順に従います。
- レコードに移動します。
- コンタクト:HubSpotアカウントにて、[CRM]>[コンタクト]の順に進みます。
- 会社:HubSpotアカウントにて、[CRM]>[会社]の順に進みます。
- 取引:HubSpotアカウントにて、[CRM]>[取引]の順に進みます。
- チケット:HubSpotアカウントにて、[CRM]>[チケット]の順に進みます。
- 予定 (有効になっている場合): HubSpot アカウントで、[CRM > 予定] に移動します。
- コース(有効になっている場合):HubSpotアカウントで、[コース]CRM >に移動します。
- リスティング(有効になっている場合):HubSpotアカウントで、[CRM >リスティング]に移動します。
- サービス(有効になっている場合):HubSpotアカウントで、[CRM >サービス]に移動します。
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- カスタムオブジェクト:HubSpotアカウントにて、[CRM]に移動し、[カスタムオブジェクト]を選択します。
- プライマリーレコードにするレコードの名前をクリックします。
- 左側のパネルで[アクション]ドロップダウンメニューをクリックし、[マージ]を選択します。
- ダイアログボックスでドロップダウンメニューをクリックし、プライマリーレコードにマージするレコードを選択します。これはセカンダリーレコードと見なされます。
- セカンダリーレコードを選択したら、[マージ]をクリックします。
注:通話中にレコードをマージすると、通話は自動的に切断されます。
マージが進行中であることを示すメッセージが表示されます。レコードの全てのアクティビティーが同期されるまでに最大30分かかる場合があります。
マージが失敗した場合、その原因としてはマージ制限が考えられます。マージしようとしている2つのレコードでこれまでにマージされた件数が合わせて250を超えている場合、それらのレコードをマージすることはできません(例えば、コンタクトAとコンタクトBがそれぞれ130件のマージに関与している場合など)。このマージ制限に達したら、マージするのではなく新しいレコードを作成するか、手動でレコードを編集する必要があります。また、会社をマージできないシナリオもあります。
マージされたレコードを確認する
[マージされた[レコード]ID]プロパティーで、これまでにマージに関与したレコードを確認することができます。このプロパティーには個々のレコードでアクセスすることも、このプロパティーの値が設定されているかどうかに基づいて全てのレコードを絞り込みして該当するレコードに絞り込むこともできます。
個々のレコードでこのプロパティーを確認するには:
- レコードに移動します。
- レコードの名前をクリックします。
- 左側のパネルで、[この[レコード]について]セクションの一番下までスクロールし、[全プロパティーを表示]をクリックします。
- 検索バーに「マージ」と入力します。
- レコードがマージに関与していた場合、[マージされた[レコード]ID]プロパティーには、そのレコードにこれまでにマージされた全てのレコードの「レコードID」値が格納されています。
マージに関与した特定のオブジェクトの全てのレコードを確認するには:
- レコードに移動します。
- 表の上にある、[全てのフィルター]をクリックします。
- 右側のパネルの検索バーに「マージ」と入力し、[マージされた[レコード]ID]をクリックします。
- [値がある]を選択します。
- [フィルターの適用]をクリックし、右上にある[X]をクリックしてパネルを閉じます。
- ビューに、マージに含まれるレコードのみが表示されます。これらのレコードに関しては、これまでにそのレコードにマージされた全てのレコードの「レコードID」値がプロパティーに含まれます。
レコードの絞り込みについてもっと詳しく。
レコードをマージするとどうなりますか?
注:2025年1月14日より、コンタクトレコードおよび会社レコードのマージの動作が変更され、他のオブジェクトのマージの動作との一貫性が向上しました。以下で説明するマージロジックが最新の動作となります。アップデートの詳細については、こちらの変更ログをご覧ください。
レコードをマージすると、以下のようになります。
- レコードID:マージ後のレコードに対して、新しい固有の「レコードID」が作成されます。元の「レコードID」の値も新しくマージされたレコードを参照するため、元の「レコードID」の値を使用してレコードを検索すると、新しいレコードが返されます。
- 作成日:最も古いレコードの値が引き継がれます。
- プロパティー値:一般に、プライマリーレコードのプロパティー値が優先されます。つまり、マージされたレコードの値はプライマリーレコードの値を反映します。「レコードID」、「作成日」、および特定のコンタクトプロパティーと会社プロパティーなどは例外です。
- アクティビティー:マージに含まれる両方のレコードの全てのタイムラインアクティビティーが新しいレコードに表示されます。
- 関連付け:マージに含まれる両方のレコードの全ての関連付けが、新しいレコードに表示されます。「プライマリー」ラベルが付いた会社レコードの関連付けでは、マージするプライマリーレコードにある「プライマリー」の会社レコードが優先されます。セカンダリーレコードにある「プライマリー」の関連付けは引き続き新しいレコードに表示されますが、「プライマリー」ラベルは削除されます。
- リストメンバーシップ:セカンダリーレコードは、全ての静的リストから削除されます。動的リストメンバーシップは、マージ中に発生したデータの変更によって変わる可能性があります。
- フォーム送信(コンタクトのみ):いずれかのコンタクトに関連付けられた全てのCookie(HubSpotユーザートークン)はプライマリーコンタクトにマージされ、セカンダリーコンタクトのEメールアドレスがプライマリーコンタクトに関連付けられます。セカンダリーコンタクトが、以前のフォーム送信に使用したデバイスからフォームを送信すると、重複した送信データはユーザートークンに基づいて削除され、プライマリーコンタクトに関連付けられます。コンタクトが、一度もフォームを送信したことのないデバイスから、セカンダリー コンタクト レコードのEメールアドレスを使用してフォームを送信すると、この送信はプライマリーコンタクトのレコードに反映されます。
- ワークフロー登録(ProfessionalおよびEnterpriseのみ):マージに含まれるレコードは、全てのワークフロー登録から解除されます。マージ中に発生したデータ変更によって生成されたレコードが、自動的にワークフローに登録されることはありません。マージからのコンタクト登録を許可している場合は別です。それ以降は、マージとは関係のないプロパティーの変更またはアクションが発生すると、マージによって生成されたレコードがワークフローに登録されるようになります。
- プレイブック(「Sales Hub」または「Service Hub Professional」および「Enterprise」のみ):マージに含まれる両方のレコードに記録されたプレイブックが新しいレコードに表示されます。いずれかのレコードで下書きされたプレイブックは保持されません。
- Salesforceの同期(ProfessionalおよびEnterpriseのみ)
- コンタクト:プライマリーコンタクトのみが引き続きSalesforceレコードに同期されます。セカンダリーコンタクトがSalesforceと同期していた場合、レコードはもう存在しないため、SalesforceのレコードはもはやHubSpotに同期されなくなります。
- 会社レコード:HubSpotとSalesforceの連携が有効にされている場合、会社を連携することはできません。Salesforceから重複して同期されている会社を管理することについての詳細をご覧ください。
マージしたレコードが属するオブジェクトに応じて、固有のマージロジックが存在します。以下で、該当するオブジェクトの例外的または特殊な動作を確認してください。
会社レコードのマージに関する例外
次の会社プロパティーは、デフォルトのマージロジックの例外です。
- ライフサイクルステージ:ファネルの最も先に進んだステージが維持されます。例えば、片方の会社が「リード」で、もう一方が「顧客」の場合、マージ後の会社ではライフサイクルステージが「顧客」になります。
- アナリティクスのプロパティー:これらのプロパティーは再同期され、両方の会社での値を合計したページビュー数と訪問数が表示されます。
- アナリティクス - オリジナル トラフィック ソース:ソースが手動で更新されていない限り、オリジナル トラフィック ソース プロパティーの最も古い値が保持されます。手動で更新されている場合は、更新された値が維持されます。
以下のような場合、会社レコードのマージが不可能または失敗することがあります。
- 会社は現在、親会社または子会社。親子関係にループが含まれていると、マージが失敗することがあります。
- HubSpotのSalesforce連携が有効にされている場合。この場合、会社をマージすることはできません。連携のインストール中にHubSpotで重複レコードをクリーンアップするには、 重複管理ツールを使用して、HubSpotで余分な重複会社を削除できます。Salesforce内のプライマリーアカウントとの同期対象の会社がHubSpot内に保持されるようにしてください。Salesforceから同期している会社レコードが重複している場合は、Salesforceでアカウントをマージするか、不要な重複アカウントを削除することができます。アカウントで、会社が自動的に 作成されてコンタクトに関連付けられるようにHubSpot設定がオンになっている場合、将来の重複を避けるためにこの設定を無効にすることもお勧めします。
コンタクトのマージに関する例外
次のコンタクトプロパティーは、デフォルトのマージロジックの例外です。
- Eメール:プライマリーコンタクトのEメールアドレスがプライマリーEメールアドレスとして維持される場合、セカンダリーコンタクトのEメールアドレスはセカンダリーEメールアドレスとして追加されます。
- ライフサイクルステージ:ファネルの最も先に進んだステージが維持されます。例えば、一方のコンタクトが「リード」で、他方が「顧客」の場合、マージ後のコンタクトのライフサイクルステージは「顧客」になります。
- コンバージョン数および送信された固有のフォーム数:各コンタクトでの値が合計されます。例えば、プライマリーコンタクトが3件のフォームを送信し、セカンダリーコンタクトが2件のフォームを送信した場合、送信されたフォーム数は5件になります。
- マーケティング コンタクト ステータス:アカウントにマーケティングコンタクトが存在する場合、最もマーケティング可能なステータスが保持されます。例えば、一方のコンタクトが「マーケティング」、他方が「マーケティング対象外」に設定されている場合、統合されたコンタクトは「マーケティング」に設定されます。
- アナリティクスのプロパティー:これらのプロパティーは再同期され、両方のコンタクトのページビューの合計数が表示されます。
- アナリティクス - オリジナル トラフィック ソース:ソースが手動で更新されていない限り、オリジナル トラフィック ソース プロパティーの最も古い値が保持されます。手動で更新されている場合は、更新された値が維持されます。
- 法的根拠:両方のコンタクトレコードでの最新の値が保持されます。
ワークフローの登録(ProfessionalおよびEnterpriseのみ)については、デフォルトでは、マージ中に発生したデータの変更の結果として、プライマリーコンタクトが自動的にワークフローに登録されることはありません。ただし、ワークフロー設定で、マージされたコンタクトがマージ時に登録されるように選択することができます。
レコードをマージ解除することはできますか?
レコードをマージ解除することはできません。[マージされた[レコード]ID]プロパティーで、既存のレコードにこれまでにマージされたレコードを確認できます。コンタクトや会社については、マージの結果追加されたEメールまたはドメイン名を使用して新しいレコードを作成できます。
マージ対象のコンタクトに複数のEメールが含まれている場合は、マージ後のコンタクトからプライマリー以外のEメールアドレスを削除し、そのEメールアドレスを使用して新しいコンタクトを作成することができます。
- HubSpotアカウントにて、[CRM]>[コンタクト]の順に進みます。
- コンタクトの名前をクリックします。
- [このコンタクトについて]セクションで、[Eメール]プロパティーにカーソルを重ねてedit 鉛筆アイコンをクリックします。
- プライマリー以外のEメールの横にある[削除]をクリックします。
- ダイアログボックスで、[Eメールを削除する]をクリックして確認します。
- 削除したEメールアドレスで新規コンタクトを作成します。
- HubSpotアカウントにて、[CRM]>[会社]の順に進みます。
- 会社の名前をクリックします。
- [この会社について]セクションで、[会社ドメイン名]プロパティーにカーソルを重ねてedit 鉛筆アイコンをクリックします。
- プライマリー以外のドメインの横にある[アクション]ドロップダウンメニューをクリックし、[削除]を選択します。
- 画面の最下部に表示される[保存]をクリックします。
- 削除した会社ドメイン名で新規会社名を作成する。