Salesforce連携のAPI呼び出しと同期エラーの管理
更新日時 2025年6月16日
以下の 製品でご利用いただけます(別途記載されている場合を除きます)。
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HubSpotとSalesforceの連携では、データ同期を妨げる同期エラーが発生することがあります。Salesforce連携設定でこうした同期エラーを特定して解決することができます。
API呼び出しの上限を調整する
- HubSpotアカウントにて、上部のナビゲーションバーに表示される設定アイコンsettingsをクリックします。左側のサイドバーメニューで、[連携]>[接続されたアプリ]の順に進みます。
- 接続アプリのリストで[Salesforce]をクリックします。
- [同期の健全性]タブの[APIコールの使用]セクションで、過去24時間以内に使用したAPI呼び出しの回数を確認します。[Salesforceによって制限]の数値は、Salesforceの設定に基づいて実行できるAPI呼び出しの回数です。HubSpotに割り当て可能な呼び出しの回数を調整するには、[HubSpotに割り当て済み]フィールドを編集します。
Salesforce同期エラーを確認する
- HubSpotアカウントにて、上部のナビゲーションバーに表示される設定アイコンsettingsをクリックします。左側のサイドバーメニューで、[連携]>[接続されたアプリ]の順に進みます。
- 接続アプリのリストで[Salesforce]をクリックします。
- [同期の健全性]タブの[同期エラー]で、各エラータイプのカードを確認します。これらのカードには、現在のエラー数と影響を受けたレコード数が示されます。エラータイプのカードをクリックすると、右側のパネルにエラーの詳細が表示されます。各エラータイプと解決方法に関する推奨事項をご確認ください。
- エラーの詳細を表示するには、[エラーのタイプ]列のinfo情報アイコンをクリックします。
- 個々のレコードに対してアクションを実行するには、[影響を受けたレコード]列の[[数値]件のレコード]をクリックし、[アクション]>[HubSpotレコードの一時ビューを作成]をクリックして、影響を受けたレコードに絞り込んだビューを作成します。
- エラーが解決したら、エラーリストに戻ります。解決したエラーの左側にあるチェックボックスをオンにしてから、[再同期]をクリックします。
- エラーをエクスポートするには、エラーリストの左上にある[エラーをエクスポート(CSV)]をクリックします。

Salesforce同期エラータイプ
関連付け
関連付けエラーの例
- 関連付けの上限に達しました
- アカウントが同期されるのを待機しています
エラーの意味
レコードが同期されない理由としては、レコードが、まだHubSpotの会社レコードに同期されていないSalesforce取引先に関連付けられていること、またはHubSpotのレコード関連付けの上限に達したレコードに関連付けられていることが考えられます。
エラーを解決する方法
「関連付けの条件に達しました」エラーを解決するには、関連付けられているレコードの一部を削除するか、別のSalesforceレコードに関連付けてから、同期を続行します。
「アカウントが同期されるのを待機しています」エラーを解決するには、Salesforceアカウントのインポートを行うことをお勧めします。
カスタムコード
カスタム コード エラーの例
- Salesforce自動化
- コンタクトIDがありません
- Salesforceカスタムフィールド検証ルール
- Salesforceフロー
エラーの意味
レコードが同期されない理由としては、Salesforceアカウントでの自動化、フロー、または検証ルールによって問題が発生したことが考えられます。
エラーを解決する方法
これらのエラーはSalesforceで発生しているため、Salesforce管理者と協力してSalesforceのカスタムコードで問題を解決することをお勧めします。
重複
重複エラーの例
- Eメールがすでに使用中です
- Salesforce重複ルール
エラーの意味
EメールアドレスがHubSpotコンタクトレコードにすでに存在していること、またはSalesforceの重複削除ルールが原因で、SalesforceのリードまたはコンタクトをHubSpotに同期できません。
エラーを解決する方法
「Eメールはすでに使用中です」エラーを解決するには、既存のHubSpotコンタクトからEメールアドレスを削除します。
「Salesforce重複ルール」エラーを解決するには、Salesforceで設定されている重複削除の一致ルールを確認することをお勧めします。
権限
権限エラーの例
- アクセス権が不十分かSalesforceレコードが欠落しています
- Salesforceフィールド権限
- Salesforceアクセス権が不十分です
エラーの意味
HubSpotで加えられた変更がSalesforceに同期されない理由として、Salesforceの必須のフィールドまたはオブジェクトへのアクセス権が接続ユーザーにないことが考えられます。
エラーを解決する方法
ほとんどの場合、「アクセス権が不十分かSalesforce レコードが欠落しています」エラーは、連携でSalesforceフィールドが誤った値で更新されようとしたか、正しくない関連付けが作成されようとしたときに発生します。
「Salesforceフィールド権限」エラーを解決するには、Salesforce連携のユーザーがSalesforceのフィールドに対する「読み取り」権限と「編集」権限を持っていることを確認します。
「Salesforceアクセス権が不十分です」エラーは、Salesforce連携のユーザーが、Salesforceでのユーザー権限が原因でSalesforceでアクションを実行できない場合に発生します。Salesforceで、Salesforce連携のユーザー権限を確認することをお勧めします。
選択リスト
選択リストエラーの例
- Salesforce選択リストオプションがありません
- 都道府県または国の値が一致しません
- オプションが一致しません
- 所有者が無効です
- 禁止された選択リスト値
- 商談フェーズが無効
- Salesforce所有者が同期されていません
- オプションの上限を超えました
- デフォルトの営業プロセスが使用不可
- 商談フェーズが欠落しているか無効
エラーの意味
レコードの同期が実行されない理由として、HubSpotとSalesforceの選択リストフィールドの値が一致していないことが考えられます。このエラーは、あるシステムの選択リストが他のシステムの既存の値に一致しない場合、選択リストが上限に達した場合、または渡された値が有効でない場合に発生することがあります。
エラーを解決する方法
「都道府県または国の値が一致しません」エラーを解決するには、次の要件が満たされていることを確認することをお勧めします。
- HubSpotでの[国]プロパティーオプションの内部値は、Salesforceでの[都道府県]および[国/地域]選択リスト設定の既存の[国]オプションに一致している必要があります。
- 「都道府県」の値が、Salesforceでのレコードの「国」の値の「使用可能な都道府県」オプションとして存在している必要があります。さらに、HubSpotでの[都道府県]プロパティーオプションの内部値が、Salesforceでの既存の[都道府県]オプションと一致している必要があります。
「オプションが一致しません」エラーを解決するには、HubSpotでのプロパティーオプションの内部値に一致するように、Salesforceフィールドオプションの内部名/API名を更新することをお勧めします。
「所有者が無効です」エラーを解決するには、SalesforceのアクティブなユーザーであるユーザーにHubSpotレコードを再割り当てします。
「禁止された選択リスト値」エラーは、Salesforceのフィールドに対して[選択リストを値セットで定義された値に制限]設定が有効にされている場合に発生します。Salesforceでこのオプションが有効になっている場合、HubSpotからSalesforceに同期しようとしている値がSalesforce選択リストのオプションとして存在している必要があります。Salesforceで[選択リストを値セットで定義された値に制限]設定を無効にして、全ての値をHubSpotからSalesforceに同期できるようにすることをお勧めします。
「商談フェーズが無効」エラーは、無効な商談ステージが設定されたSalesforceの商談がHubSpotに同期されようとしたときに発生します。このエラーを解決するには、Salesforceの商談ステージを有効なものに変更するか、商談を有効なステージに移動します。
「Salesforce所有者が同期されていません」エラーを解決するには、SalesforceでSalesforceユーザーの[ユーザータイプ]が[標準]、[パワーパートナー]、または[ゲスト]に設定されていることを確認します。
「オプションの上限を超えました」エラーを解決するには、HubSpotとSalesforceで、チームが使用していない余分なプロパティーオプションを削除することをお勧めします。さらに、マッピングされた全てのプロパティーに対応するフィールドタイプがあることも確認してください。
ほとんどの場合、「デフォルトの営業プロセスが使用不可」エラーは、レコードタイプが欠落している状態でSalesforce商談がHubSpotに同期されようとしたときに発生します。Salesforceのレコードタイプを有効にしているものの、使用していない場合や、レコードタイプのないSalesforce商談がある場合は、Salesforceと協力して全ての「レコードタイプ」を無効にするか、新しい「レコードタイプ」を作成することをお勧めします。
「商談フェーズが欠落しているか無効」エラーを解決するには、HubSpotパイプラインにSalesforceの商談ステージ値が存在していることを確認します。
フィールドマッピング
プロパティー マッピング エラーの例
- タイプが一致しません
- Salesforce IDがありません
- 無効なSalesforce ID
エラーの意味
レコードが同期されない理由として、HubSpotのプロパティーとSalesforceのフィールドとの間のマッピングが一致していないことが考えられます。このエラーは、プロパティーとフィールドのタイプに互換性がないこと、以前存在していたプロパティーまたはフィールドがなくなったこと、またはSalesforceの参照フィールドマッピングを作成する必要があることにより発生する場合があります。
エラーを解決する方法
「タイプが一致しません」エラーを解決するには、HubSpotのプロパティータイプとSalesforceのフィールドタイプに互換性があることを確認します。Salesforceに同期できるHubSpotのプロパティーフィールドのタイプについて詳細をご確認ください。
「Salesforce IDがありません」エラーは、HubSpotが既存のSalesforce ID以外の値をSalesforceの参照/検索フィールドに同期しようとしたときに発生します。
「無効なSalesforce ID」エラーを解決するには、Salesforceで設定したカスタム検証ルールを確認することをお勧めします。
プロパティー値
プロパティー値エラーの例
- 文字列が長すぎます
- 無効なEメールアドレスです
- 必須の国がありません
- 無効な値
- 担当者の割り当て
- 禁止された固有の値
- 必須の値がありません
エラーの意味
レコードの同期が実行されない理由として、レコードに無効なプロパティー値が含まれていることが考えられます。通常、こうしたエラーを修正するには、エラーの影響を受けた個々のレコードを更新する必要があります。
エラーを解決する方法
「文字列が長すぎます」エラーを解決するには、SalesforceまたはHubSpotでフィールド値を短くするか、Salesforceでフィールドの文字数制限を引き上げます。
「無効なEメールアドレスです」エラーを解決するには、HubSpotに同期しようとしているSalesforceレコードでEメールアドレスの形式を更新します。
「必須の国がありません」エラーを解決するには、次の要件が満たされていることを確認することをお勧めします。
- HubSpotでの[国]プロパティーオプションの内部値は、Salesforceでの[都道府県]および[国/地域]選択リスト設定の既存の[国]オプションに一致している必要があります。
- 「都道府県」の値が、Salesforceでのレコードの「国」の値の「使用可能な都道府県」オプションとして存在している必要があります。さらに、HubSpotでの[都道府県]プロパティーオプションの内部値が、Salesforceでの既存の[都道府県]オプションと一致している必要があります。
「無効な値」エラーを解決するには、プロパティー値に関するHubSpotの要件を満たすようにSalesforceレコードのプロパティー値を更新することをお勧めします。
ほとんどの場合、「担当者の割り当て」エラーは、HubSpotのアクティビティーがSalesforce ToDoとしてSalesforceに同期され、HubSpotがそのToDoをSalesforceのキューの担当者に割り当てようとしたときに発生します。
「禁止された固有の値」エラーを解決するには、Salesforceで設定した重複削除の一致ルールを確認することをお勧めします。
「必須の値がありません」エラーを解決するには、HubSpotで「必須」とマークされているプロパティーの値をSalesforceのレコードに追加します。
その他
不明なエラーが原因で、レコードが同期されないことがあります。ご不明な点がございましたら、HubSpotサポートまでご連絡ください。
注:一度に100個のSalesforceエラーを一括で再同期することができます。100個を超えるエラーを同期するには、Salesforceからレコードをインポートするか、マッピングされたプロパティーを更新します。
同期エラー通知を設定する
- HubSpotアカウントにて、上部のナビゲーションバーに表示される設定アイコンsettingsをクリックします。左側のサイドバーメニューで、[連携]>[接続されたアプリ]の順に進みます。
- 接続アプリのリストで[Salesforce]をクリックします。
- [同期の健全性]タブをクリックします。
- [同期エラー]セクションで、[通知を管理]をクリックします。
- 表示されるダイアログボックスで、[通知をオンにする]スイッチをオンに切り替えます。
- 通知頻度を設定するには、[即座]、[日次]、または[週次]の横にあるラジオボタンを選択します。
- [保存]をクリックします。