広告コンバージョンイベントを作成してGoogle広告アカウントと同期する

Google広告アカウントを接続した後、コンバージョンイベントを作成および更新してGoogleのリードの拡張コンバージョンを使用するようにすることで、HubSpotでのCRMライフサイクルステージの変更を同期できます。これにより、HubSpot広告ツールでコンタクトが広告の成果として見なされた場合に、広告ネットワークで広告の配信を最適化できるようになります。

また、HubSpotからのフォーム送信を使用して、新しい拡張イベントを作成したり、既存のGoogleイベントを拡張したりすることもできます。これにはGoogleの拡張コンバージョンが使用されるため、正確なコンバージョン測定によって、広告ネットワークで広告の配信を最適化できます。

LinkedIn広告アカウントまたはFacebook広告アカウントで広告コンバージョンイベントを作成して同期することもできます。 

広告コンバージョンイベントの作成

作成できる広告コンバージョンイベントの数は、HubSpotサブスクリプションによって異なります。最新の価格設定とパッケージの説明については、HubSpotの製品・サービスカタログをご確認ください。

• 「Marketing Hub Starter 」サブスクリプションがある場合は、最大5件の広告コンバージョンイベントを作成できます。
• Marketing Hub  Professional サブスクリプションがある場合は、最大50件の広告コンバージョンイベントを作成できます。
• 「Marketing HubEnterprise 」サブスクリプションがある場合は、最大100件の広告コンバージョンイベントを作成できます。
  

Googleのリードの拡張コンバージョンを使用して広告コンバージョンイベントを作成するには、次のようにします。

• HubSpotアカウントにて、［マーケティング］＞［広告］の順に進みます。
• 右上にある［作成］をクリックします。次に、［イベント］を選択します。 
• 右側のパネルで、イベントの詳細をカスタマイズします。
  
  • 広告ネットワーク：イベントの対象となる広告ネットワーク。［Google］を選択して、Google広告アカウントの広告コンバージョンイベントを作成します。 
  • 広告アカウント：イベントを同期させるGoogle広告アカウント。 
  • イベントトリガー：［ライフサイクルステージの変更］ラジオボタンを選択します。

• • ライフサイクルステージ:イベントに指定された HubSpot ライフサイクルステージ .HubSpotのライフサイクルステージを広告アカウントの別のライフサイクルステージに関連付けるには、次のようにします。
    • HubSpotライフサイクルステージにあるドロップダウンメニューをクリックします。
    • 次に、対応する広告ネットワークのライフサイクルステージを選択します。
  • 価値：イベントの価値を金額で入力します。
    • イベントの価値を、関連付けられている取引の金額に設定するには、［取引金額を使用］を選択します。この値には、直近の関連取引の加重金額が使用される。このオプションを使用する場合でも、デフォルト値を入力する必要があります。取引に金額が関連付けられていないか、取引が無効な場合は（失注、正の値以外の金額など）、デフォルト値が使用されるためです。 
    • ライフサイクルイベントの変更にカスタム値を入力するには、［カスタム値を使用］を選択し、値を入力します。
  • データの共有への同意：Googleでは、Googleなどのサードパーティーとのデータ共有について、コンタクトから同意を得ることを推奨しています。同意データを送信することにした場合、Googleは広告イベントの測定と最適化で、同意したコンタクトのみを使用します。このフィールドは任意です。
    • 既存のプロパティーを使用してデータ共有への同意フィールドを設定するには、同意データを格納するために使用するプロパティーと、コンタクトがデータ共有に同意したことを示すプロパティー値を選択します。 
    • 初めて同意を設定する場合は、 カスタムコンタクトプロパティーを作成することをお勧めします。このプロパティーは、次の目的で使用できます。
      • コンタクトの同意データを格納する目的。 
      • フォームの同意フィールドとして使用する目的。カスタムの同意フィールドを使用する場合は、訪問者のコンバージョンが考えられる全てのフォームで、そのカスタムフィールドを使用することをお勧めします。例えば、「このデータがFacebook、LinkedIn、Googleなどのサードパーティーと共有される可能性があることに同意します」という関連付けラベルを付けた単一のチェックボックスプロパティーを作成できます。 

• • データ共有：Googleと共有するHubSpotコンタクトデータの横にあるチェックボックスをオンにします。HubSpotは、Googleに送信する前に、SHA256と呼ばれる安全な一方向ハッシュアルゴリズムを使用して顧客データを保護します。
    • 拡張コンバージョンを使用するには、少なくとも1つのオプションを選択する必要があります。 
    • ID照合の精度を高められるように、少なくともデフォルトの［Eメール］プロパティーを選択することをお勧めします。
  • ネットワークと共有するコンタクトを選択：Googleと共有するコンタクトを選択します。 
    • 選択したライフサイクルステージに進む全てのコンタクト：選択したライフサイクルステージに進んだ全てのHubSpotコンタクトを同期します。広告の最適化の効果を最大限に高めるために、このオプションを使用することを強く推奨します。
    • 選択したライフサイクルステージに進み、広告に反応したコンタクトのみ：選択したライフサイクルステージに進み、かつGoogle広告に反応したHubSpotコンタクトのみを同期します。 
  • Googleでこのイベントを「プライマリーイベント」に設定します：このチェックボックスをオンにすると、当該イベントがGoogle広告アカウントでメインイベントとして設定されます。このオプションを選択すると、Googleレポートの［コンバージョン］列でイベントが報告され、入札に使用されます。
  • イベント名：イベントの名前を入力します。
    
     

• Googleのリードの拡張コンバージョンを使用してライフサイクルステージ変更の広告コンバージョンイベントを初めて作成する際は、Google広告アカウントで［リードの拡張コンバージョン］設定を有効にする必要があります。 
  • ［Google広告にサインイン］をクリックし、Google広告アカウントにログインします。
     

• • Google広告アカウント設定で、［リードの拡張コンバージョン］セクションをクリックして展開します。 
  • ［リードの拡張コンバージョンを有効にする］チェックボックスをクリックします。 
  • ［ユーザー提供データの設定および管理方法を選択します］ドロップダウンメニューをクリックし、［Google広告API］を選択します。
  • ［保存］をクリックします。 

• Google広告アカウント設定の更新後、HubSpotアカウントに戻ります。

• ［イベントを作成］をクリックします。

フォーム送信の広告コンバージョンイベントを作成する

• HubSpotアカウントにて、［マーケティング］＞［広告］の順に進みます。
• 右上にある［作成］をクリックします。次に、［イベント］を選択します。 
• 右側のパネルで、イベントの詳細をカスタマイズします。
  
  • 広告ネットワーク：イベントの対象となる広告ネットワーク。［Google］を選択して、Google広告アカウントの広告コンバージョンイベントを作成します。 
  • 広告アカウント：イベントを同期させるGoogle広告アカウント。 
  • イベントトリガー：［フォーム送信］ラジオボタンを選択します。

• • ピクセル：HubSpotアカウントにすでにGoogleピクセルをインストールしている場合、そのピクセルが表示されます。インストールしていない場合は、［ピクセルを追加］をクリックして、新規Googleピクセルをインストールします。 
  • HubSpotフォーム：イベントトリガーとして使用するフォームを選択します。各HubSpotフォームはイベントトリガーとして一度だけ使用できます。 

• • Googleの顧客データ規約に同意する：Googleのウェブ用拡張コンバージョンを使用してフォーム送信の広告コンバージョンイベントを初めて作成する際は、これに同意する必要があります。Googleの設定へのリンクをクリックし、規約の内容を読んでから同意します。

• • Googleコンバージョンアクション：このフォーム送信を対象とした新しいイベントを作成するか、またはフォーム送信を既存のGoogleコンバージョンイベントにマッピングして拡張するかを選択します。 
    • このHubSpotフォーム用の新しいコンバージョンアクションを作成：Google広告アカウントでイベントをマッピングするコンバージョンアクションを選択します。 
    • 既存のコンバージョンアクションにHubSpotフォームをマッピング：Google広告アカウントの既存のGoogleコンバージョンアクションを検索して、検索結果のリストでアクションを選択します。このオプションを選択した場合、フォーム送信の価値を設定することをお勧めします。 
  • データの共有への同意：Googleでは、データ共有について、コンタクトから同意を得ることを推奨しています。同意データを格納するために使用するプロパティーと、コンタクトがデータ共有に同意したことを示すプロパティー値を選択します。 
  • データ共有：Googleと共有するHubSpotコンタクトデータの横にあるチェックボックスをオンにします。HubSpotは、Googleに送信する前に、SHA256と呼ばれる安全な一方向ハッシュアルゴリズムを使用して顧客データを保護します。
    • 拡張コンバージョンを使用するには、少なくとも1つのオプションを選択する必要があります。 
    • IDを正しく一致させるために、デフォルトの［Eメール］プロパティーを選択することをお勧めします。
  • イベント名：イベントの名前を入力します。
• ライフサイクルステージまたはフォーム送信のコンバージョンイベントを設定した後、［イベントを作成］をクリックします。
  
  

HubSpotでイベントを管理する

コンバージョンイベントを確認および管理するには、次の手順に従います。

• HubSpotアカウントにて、［マーケティング］＞［広告］の順に進みます。
• ［イベント］タブをクリックします。全てのコンバージョンイベントを確認できます。 
• HubSpotアカウントからのデータ同期を無効にするには、該当するイベントの名前の横にあるスイッチをクリックしてオフに切り替えます。
   

• 各イベントの詳細を表示するには、イベントの名前をクリックします。右側のパネルで、コンバージョンイベントの詳細を確認します。 
• HubSpotアカウントからイベントを削除するには、イベントの名前をクリックします。次に、右側のパネルで［削除］をクリックします。
  
  • HubSpotでイベントを削除しても、Google広告で対応するイベントが自動的に削除されることはありません。必要に応じてGoogle広告アカウントから手動で削除する必要があります。 
  • 以前削除したイベントと同じ内容のイベントを作成した場合、Google広告でコンバージョンアクション名が編集されていなければ、この新しいHubSpotイベントにより、オフラインコンバージョンが以前と同じGoogle広告のコンバージョンアクションに送信されます。
    
    

Googleのリードの拡張コンバージョンを使用するように、既存のライフサイクルステージ変更の広告コンバージョンイベントを更新する

コンバージョンイベントを確認して更新するには、次の手順に従います。

• HubSpotアカウントにて、［マーケティング］＞［広告］の順に進みます。
• ［イベント］タブをクリックします。全てのコンバージョンイベントを確認できます。 
• 既存のイベントを更新するには、［ECに更新］をクリックします。既存のイベントを置き換えるオプションが表示されない場合は、そのイベントがすでにGoogleのリードの拡張コンバージョンを使用していることを意味します。広告コンバージョンイベントは引き続き問題なく同期されるはずです。
  
  

• 右側のパネルで、以下の詳細を更新します。 
  • イベント名：デフォルトでは、既存のイベント名が表示されます。このイベント名は更新することができます。 

• • データの共有への同意：Googleでは、データ共有について、コンタクトから同意を得ることを推奨しています。同意データを格納するために使用するプロパティーと、コンタクトがデータ共有に同意したことを示すプロパティー値を選択します。 
    • カスタムプロパティー：データ共有へのコンタクトの同意を収集するために使用するプロパティーを選択します。 
    • 同意を示すプロパティー値：上記のプロパティーの値の中から、コンタクトの同意を示すプロパティー値を選択します。 

• • データ共有：Googleと共有するHubSpotコンタクトデータの横にあるチェックボックスをオンにします。HubSpotは、Googleに送信する前に、SHA256と呼ばれる安全な一方向ハッシュアルゴリズムを使用して顧客データを保護します。

• • • 拡張コンバージョンを使用するには、少なくとも1つのオプションを選択する必要があります。 
    • ID照合の精度を高められるように、少なくともデフォルトの［Eメール］プロパティーを選択することをお勧めします。
  • ネットワークと共有するコンタクトを選択：Googleと共有するコンタクトを選択します。 
    • 選択したライフサイクルステージに進む全てのコンタクト：選択したライフサイクルステージに進んだ全てのHubSpotコンタクトを同期します。広告の最適化の効果を最大限に高めるために、このオプションを使用することを強く推奨します。
    • 選択したライフサイクルステージに進み、広告に反応したコンタクトのみ：選択したライフサイクルステージに進み、かつGoogle広告に反応したHubSpotコンタクトのみを同期します。 
  • ライフサイクルステージ変更の広告イベントを更新したら、［保存］をクリックします。
     

• イベントを更新したくない場合は、イベントにカーソルを合わせて、［後で］をクリックします。これにより、［ECに更新］ボタンは表示されなくなります。広告コンバージョンイベントは引き続き問題なく同期されるはずです。 
• HubSpotアカウントからのデータ同期を無効にするには、該当するイベントの名前の横にあるスイッチをクリックしてオフに切り替えます。

Googleでの広告コンバージョンイベントを確認する

Google広告では、広告コンバージョンイベントは「コンバージョンアクション」と呼ばれています。各コンバージョンアクションには、そのコンバージョンアクションでの合計コンバージョン件数を示す［全てのコンバージョン］列があります。

［全てのコンバージョン］列には、Google広告でのコンバージョンアクション設定に従って、広告の成果と見なされるコンバージョンのみが表示されます。

HubSpotから同期された拡張コンバージョンイベントは、そのコンバージョンがGoogle広告キャンペーンの成果でもあると見なされる可能性がある場合にのみ、［全てのコンバージョン］列に表示されます。

注：各測定指標の計算方法に関するGoogleの要件により、Google広告での［全てのコンバージョン］の合計は、HubSpotでのデータと一致するとは想定されていません。また、HubSpotサポートは、イベントにエラーが発生しない限り、イベント同期ログを取得できません。つまり、エラーがない限り、HubSpotとGoogleの間で不一致が生じている理由を特定することはできません。［全てのコンバージョン］と［コンバージョンアクション］の詳細は、Googleのドキュメントでご確認ください。

Google広告アカウントでライフサイクルステージ変更イベントを確認して使用する

Googleは、広告の配信を最適化するために、お客さまのHubSpotアカウントのCRMライフサイクルデータを使用します。Google広告アカウント内でのCRMライフサイクルイベントの変更の価値をレポートすることもできます。

CRMライフサイクルイベントの変更は、「コンバージョンアクション」としてGoogle広告アカウントに同期されます。Googleはこのデータを使って、広告の入札戦略を最適化します。

• HubSpotで作成したイベントをGoogle広告アカウントで確認するには、次の手順に従います。
  • Google広告アカウントにサインインします。
  • 右上にある［ツールと設定］をクリックします。
  • ［測定指標］にあるドロップダウンメニューで［コンバージョン］をクリックします。
    
    

• Google広告キャンペーンを作成する際にイベントを使用するには、次の手順に従います。
  • 左サイドバーで、［予算と入札］をクリックします。 
  • ［特に力を入れようとしている分野を決めましょう］ドロップダウンメニューをクリックし、［コンバージョン］を選択します。
    
    

フォーム送信データをGoogleと同期する方法

HubSpotでフォーム送信のコンバージョンイベントを作成した後は、サイトでHubSpotのフォームを送信したコンタクトのデータがGoogle広告アカウントと同期されるようになります。Eメールアドレス、電話番号、名、姓、住所などのデータは、アップロードされる前にSHA-256アルゴリズムによってハッシュ化されます。

HubSpotからの最初のイベント同期から48時間以内に、Googleコンバージョン設定の［リードの拡張コンバージョンを有効にする］オプションも自動的に選択されます。フォーム送信の新規または既存のコンバージョンイベントを同期するためにこのオプションを手動で有効にする必要はありません。

HubSpotがGoogleのウェブ用拡張コンバージョンのデータを送信する際は、次のプロセスに従います。この情報はHubSpotによって設定されるため、ユーザーが対応する必要はありません。参考までに、拡張コンバージョンのデータを送信するプロセスは他のGoogleコンバージョン調整と同様ですが、ConversionAdjustmentを入力する際には、次の主な違いに留意してください。

• order_idは必須です。
• adjustment_typeはENHANCEMENTでなければなりません。
• conversion_actionは、typeがWEBPAGEで、拡張コンバージョンが有効になっているConversionActionのresource_nameでなければなりません。
• user_identifiersには、1～5つのIDが含まれている必要があります。拡張機能では、次のIDがサポートされています。
  • hashed_emailers.google.com/google-ads/api/docs/conversions/upload-adjustments
  • hashed_phone_number
  • address_info
• 各IDのuser_identifier_sourceは省略可能です。

• conversion_date_timeでのgclid_date_time_pairは省略可能ですが、設定することを推奨します。ここには、指定したorder_idのコンバージョンが行われた日時を設定します。タイムゾーンのオフセットを含めます。形式としては、yyyy-mm-dd HH:mm:ss+|-HH:mmを使用します（例：2022-01-01 19:32:45-05:00（サマータイムは無視）。

  gclid_date_time_pairのgclidの設定は省略可能です。

• user_agentは省略可能ですが、設定することを推奨します。これは、元のコンバージョンを送信したリクエストのユーザーエージェントに一致するため、コンバージョンとその拡張の両方が同一デバイスとして、またはクロスデバイスとして帰属されます。

• adjusted_valueとcurrency_codeでのrestatement_valueは省略可能ですが、設定することを推奨します。

さらに、order_idの元のコンバージョンから24時間以内に機能調整をアップロードする必要があります。時計の時刻の違いによる誤差を避けるため、24時間が終了する数分前までに調整をアップロードしてください。