Eメールバウンスの種類
更新日時 2023年 11月 27日
以下の 製品でご利用いただけます(別途記載されている場合を除きます)。
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バウンスメッセージは、配信不能レポート/不達確認(NDR)とも呼ばれます。受信者のEメールサーバーから自動送信されるメッセージで、Eメールの配信時に発生した問題に関する詳細情報が含まれています。
マーケティングEメールや1対1のEメールに複数の受信者が含まれていたにもかかわらず、1人以上のコンタクトがバウンス(不達)になった場合でも、HubSpotは残りの有効なコンタクトにメールを配信しようとします。バウンスの種類とサーバー応答に関する詳細は、送信したマーケティングEメールの[受信者]タブで参照できます。
マーケティングEメール
マーケティングEメールのコンタクトがハードバウンスすると、HubSpotによって将来のマーケティングEメールの受信者から外されます。これにより、以降のバウンスが防止され、Eメール送信の信頼性が確保されます。有効なコンタクト宛てのマーケティングEメールにバウンスが発生する場合は、セキュリティーフィルターによって受信メッセージがブロックされている可能性があります。
この問題を解決するには、次の手順に従います。
- 自社の送信IPアドレスを許可リストに登録することを、コンタクト側のITチームに働きかけてもらうようコンタクトに依頼します。
- 送信IPアドレスがITチームによって許可リストに登録されたら、HubSpotアカウント上でコンタクトのバウンスを解除します。
1対1のEメール
接続済み受信トレイを通じて送信されたEメールの場合、コンタクトタイムラインのEメールエンゲージメントにバウンスの詳細が記録されます。HubSpot CRMから送信された1対1のセールスEメールに関するバウンスの情報は、マーケティングEメールの場合より少なくなります。これは、セールスEメールが接続済み受信トレイを通して送信されるためです。完全なバウンス応答を含むバウンスバックEメールはご自身の受信トレイに届きます。
注:
- HubSpotではGoogleとOffice 365の受信トレイのバウンス検出に対応していますが、ExchangeとIMAPの受信トレイへの対応は限定的です。ExchangeとIMAPについては受信トレイの設定が大きく異なるため、HubSpot側でバウンスを検出できない場合があります。
- バウンスが発生したEメールへの直接の返信としてバウンスバックメッセージが送られた場合にのみ、HubSpot側でバウンスを検出できます。Mimecastなどのサービスではバウンス通知が個別のEメールとして送信されるため、HubSpotでのバウンス検出に支障が発生します。
バウンスの種類
- ハードバウンス:通常は永続的なエラーを示しますが、厳格なEメールセキュリティーフィルターによって発生することもあります。Eメール送信者としての貴社の信頼性を確保するために、以降のEメールではHubSpotによってこれらのコンタクトが除外されます。
- ソフトバウンス:受信者側のサーバーの一時的な問題、または別の一時的な技術問題を示します。ソフトバウンスの対象となったコンタクトは、引き続きEメールの受信対象にできます。
- 保留バウンス:送信側または受信側のEメールサーバーのいずれかで、一時的な技術問題が発生したことを示します。HubSpotは、最大72時間にわたってEメールの送信を試みます。メッセージがその時間内に配信されなかった場合は、ソフトバウンスになります。
- グローバルバウンス: 3つ以上のHubSpotアカウント上で恒久的な理由により発生したハードバウンス。恒久的なバウンスには、ユーザーが不明な場合とメールボックスがいっぱいの場合があります。グローバルバウンスは、全てのHubSpotアカウント上で以降のEメールから外されます。
ハードバウンスのエラーと推奨事項
送信済みのEメールのいずれかの受信者タブで、コンタクトにハードバウンスが発生した理由を確認できます。
- HubSpotアカウントにて、[マーケティング]>[Eメール]の順に進みます。
- バウンスが発生したコンタクトが含まれるEメールの名前をクリックします。
- [受信者]タブをクリックします。
- 左側のサイドバーメニューで、[バウンス]をクリックします。
- 受信者をクリックして、バウンスが発生した理由の詳細を表示します。[理由]列で、受信者宛てのEメール配信を試みた際に発生した問題を確認できます。
- 不明なユーザー:これは、無効なEメールアドレスによって発生した恒久的なエラーを示します。この理由でバウンスが発生したコンタクトは、HubSpotによって自動的に以降のEメールから外されます。この理由により3つのHubSpotアカウント上でバウンスが発生したコンタクトのEメールアドレスは、グローバルバウンスになります。
- 受信トレイがいっぱいです:これは、使用されなくなったEメール受信トレイが原因の恒久的なエラーを示します。この理由でバウンスが発生したコンタクトは、HubSpotによって自動的に以降のEメールから外されます。この理由により3つのHubSpotアカウント上でバウンスが発生したコンタクトのEメールアドレスは、グローバルバウンスになります。
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コンテンツ:Eメール本文または件名によってスパムフィルターが動作しました。問題を解決するには、自社の送信IPアドレスを許可リストに登録してもらうようコンタクトに依頼し、その後HubSpot上でコンタクトのバウンスを解除します。
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スパム:Eメールの本文、件名、送信元アドレスのいずれかが、受信者のメールサーバーによりスパムと判定されたことを示します。問題を解決するには、自社の送信IPアドレスを許可リストに登録してもらうようコンタクトに依頼し、その後HubSpot上でコンタクトのバウンスを解除します。
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ポリシー:Eメールが受信者側サーバー上で何らかのセキュリティーポリシーに適合しませんでした。DMARC、DKIM、SPFの認証エラーなどがあります。問題を解決するには、自社の送信IPアドレスを許可リストに登録してもらうようコンタクトに依頼し、その後HubSpot上でコンタクトのバウンスを解除します。
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その他:受信者側のEメールサーバーからの応答が具体的ではないため、バウンスを分類できませんでした。問題を解決するには、自社の送信IPアドレスを許可リストに登録してもらうようコンタクトに依頼し、その後HubSpot上でコンタクトのバウンスを解除します。
[Eメール ハード バウンスの理由]プロパティーでコンタクトの値を確認することもできます。
注:コンタクトへのEメールがグローバルバウンスの対象であるときに、HubSpotアカウントからコンタクトへ送信したどのメールもハードバウンスしていない場合、[Eメール ハード バウンスの理由]プロパティーに値が関連付けられていません。
ソフトバウンスのエラーと推奨事項
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受信者のEメールに技術的な問題が一時的に発生しています: 受信者側のサーバーにメッセージの受信を妨げるような過大な負荷、タイムアウト、設定変更が発生している可能性があります。元のEメールの複製を作成し、影響を受けたコンタクトに後で送信します。1対1のセールスEメールの場合は、後でメッセージを再送信してください。
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受信者のEメール セキュリティー フィルターにより拒否されました: 受信者側のサーバーまたはHubSpotの送信IPアドレスに一時的な問題が発生しています。問題を解決するには、自社の送信IPアドレスを許可リストに登録してもらうようコンタクトに依頼します。元のEメールの複製を作成し、影響を受けたコンタクトに後で送信します。1対1のセールスEメールの場合は、後でメッセージを再送信してください。
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ITチームはHubSpotがあなたに代わってEメールを送信することを許可していません:貴社のITチームが設定しているカスタムDMARCポリシーを、HubSpotを含めるように更新してもらう必要があります。ITチームに連絡して、HubSpotでのDMARCポリシーの使用に関するドキュメントを送信してもらいます。
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一時的な技術的問題: 受信者側のEメールサーバーまたはHubSpotのEメールサーバーに一時的な技術的問題が発生している可能性があります。元のEメールの複製を作成し、影響を受けたコンタクトに後で送信します。1対1のセールスEメールの場合は、後でメッセージを再送信してください。