関連付けラベルの作成と使用
更新日時 2023年 4月 11日
HubSpotアカウント上でレコードを関連付けることにより、データベース内のレコードを接続できます。また、「Professional」および「Enterprise」アカウントのスーパー管理者は、関連付けにラベルを付けることにより、関連する標準CRMオブジェクト間の関係を指定できます。
システム内で関連付けを自動化したい場合は、HubSpotアプリマーケットプレイスで業務関連アプリを確認してください。
関連付けラベルの作成と編集
全てのHubSpotアカウントで会社用のプライマリーラベルを使用できますが、「Professional」および「Enterprise」アカウントでは、管理者はカスタム関連付けラベルを作成して、関連するレコード間の関係を指定できます。関連付けラベルにより、コンタクト、会社、取引、チケット、カスタムオブジェクトを含む全ての標準CRMオブジェクト間の関係を記述できます。次に例を示します。
- コンタクトは、ある会社の「マネージャー」であると同時に、別の会社の「元従業員」でもある場合があります。
- 取引には、「意思決定者」や「請求先コンタクト」など、複数のコンタクトが関連付けられている場合があります。
オブジェクトのペア(例:コンタクト>取引)ごとに、最大で10個のラベルを作成できます。ラベルは双方向です(例:コンタクト>会社の関連付けラベルを作成した場合、会社>コンタクトのラベルも作成されます)。コンタクト>コンタクトのような同一オブジェクト関係には、関連付けラベルを作成できません。
関連付けラベルを作成するには、次の手順に従います。
- HubSpotアカウントにて、ナビゲーションバーに表示される[設定アイコン settings]をクリックします。
- 左側のサイドバーメニューで[オブジェクト]に移動し、関連付けラベルを作成するオブジェクトを選択します。
- [関連付け]タブをクリックします。
- [関連付けを作成]をクリックします。
- 右側のパネルで、次の操作を行います。
- [[オブジェクトを]関連付け:]ドロップダウンメニューをクリックして、関連付けラベルを作成するもう一方のオブジェクトを選択します。
- [関連付けラベル]フィールドに、ラベルの任意の名前を入力します。
- 下部にある[作成]をクリックします。
- ラベルが作成されたら、レコードに戻ってページを更新します。ラベルが表示され、選択可能になります。
既存の関連付けラベルを編集または削除することもできます。既存の関連付けラベルを管理するには、次の手順に従います。
- [オブジェクトを選択]ドロップダウンを使用して、特定の関係(例:取引 > コンタクト)のラベルのみを表示します。[絞り込み条件]ドロップダウンメニューを使用して、カーディナリティー(1対多または1対1)やラベルを作成したユーザーでラベルを絞り込むこともできます。
- 個々のラベルを編集または削除するには、ラベルの上にカーソルを置いて、次の操作を行います。
- [編集]をクリックします。右側のパネルで、ラベルの名前を編集して[保存]をクリックします。
- [削除]をクリックします。削除したラベルを復元できないことを確認するチェックボックスを選択し、[削除]をクリックして確定します。ラベルがレコード内または他のHubSpotツールで使用されている場合は、削除する前にそれらのアセットからラベルを除去する必要があります。ラベルが使用されている場所を表示するには、次の手順に従います。
- [削除]の上にカーソルを置き、ポップアップボックスで[関連付けラベルが使用されている自動化を表示]をクリックします。
- 右側のパネルで、レコードまたはツールの名前をクリックし、ラベルを使用しているアセットに移動します。
レコードの関連付けラベルを設定または更新する
レコード上のプライマリー会社を編集できます。独自のカスタムラベルを追加または削除することもできます。レコードの関連付けのラベルは、レコード上で直接更新できます。または、インポートにより関連付けラベルを一括で設定することもできます。レコード上でラベルを更新するには、次の手順に従います。
- 更新する関連付けを含むレコードに移動します。
- 新しい関連付けを追加してラベルを付けるには、右側のパネルで該当オブジェクトのセクションを見つけて、[追加]をクリックします。既存のレコードを関連付けるか、新しいレコードを作成して関連付けることができます。右側のパネルで、次の操作を行います。
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- 複数の(または追加の)会社をレコードに関連付ける場合は、次のいずれかの操作を行います。
- プライマリー会社を設定するには、プライマリーとして設定する会社の下で、[[レコード]のプライマリー会社として設定します]を選択します。レコードの最初の会社を関連付けると、既定でプライマリー会社になります。
- 既存のプライマリー会社の代わりに別の会社をプライマリーとして関連付けるには、[[会社]を[レコード]の現在のプライマリーとして置換します]チェックボックスを選択します。
- 関連付けにラベルを設定するには、[+関連付けラベルを追加]をクリックします。ドロップダウンメニューで、適切なラベルを選択します。レコードと会社の関係を正確に表す既存のラベルがない場合は、[関連付けラベルを管理]をクリックして、新しいラベルを作成します。
- 複数の(または追加の)会社をレコードに関連付ける場合は、次のいずれかの操作を行います。
- 既存の関連付けのラベルを編集するには、編集する関連付けカードにカーソルを置いて[その他]をクリックします。

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- プライマリーとして設定(会社のみ):関連する会社に対して、会社の関連付けをプライマリーにする場合に選択します。ダイアログボックスで、チェックボックスを選択して[更新]をクリックします。このプライマリー関連付けは、関連する会社としてレコードのインデックスページに表示され、リスト、ワークフロー、クロスオブジェクトレポート、パーソナライズトークンによって参照されます。
- プライマリーとして削除(会社のみ):関連する会社に対して、この会社の関連付けをプライマリーとして削除する場合に選択します。ダイアログボックスで、ドロップダウンメニューを使用して新しいプライマリー会社を選択し、[更新]をクリックします。レコードに関連付けられている会社が1つしかない場合、既定では、その会社がプライマリーとなります。このプライマリーラベルを削除することはできません。HubSpotでプライマリー会社を使用する方法について詳細をご確認ください。
- 関連付けラベルを編集:関連付けラベルを更新または削除する場合に選択します。ダイアログボックスで、ドロップダウンメニューをクリックして新しいラベルを選択するか、または[x]をクリックしてラベルを削除します。[更新]をクリックします。
HubSpotツールで関連付けラベルを使用する
レコード間の関係を表す関連付けラベルを作成したら、レコード上の新規または既存の関連付けに関連付けラベルを追加できます。または、インポートにより一括で関連付けラベルを追加できます。リスト、ワークフロー、カスタムレポートなどのHubSpotツールでは、これらのラベルで絞り込みを行うことができます。可能な新しい関連付けの使用例について詳細をご確認ください。
注:関連付けラベルは、HubSpotとSalesforceの連携による同期ではサポートされません。
リストで関連付けに基づいて絞り込む
コンタクトまたは会社ベースのリストを作成する際に、関連付けに基づいてレコードを絞り込むことができます。コンタクトベースのリストでは、コンタクトのプライマリー会社の関連付けに基づいて絞り込むことができます。「Professional」および「Enterprise」アカウントを使用しているユーザーは、リスト内のレコードを関連付けラベルで絞り込むこともできます。
- リストを作成または編集します。
- 関連付けられたオブジェクトに対応する[「オブジェクト」のプロパティー]フィルターを選択します。例えば、コンタクトリストを作成する際に、会社の関連付けに基づいて条件を設定したい場合は、「会社のプロパティー」を選択します。
- 絞り込みに使用するプロパティーを選択します。
- 既定では、そのオブジェクトのいずれかの関連レコードが条件に一致する場合、レコードがリストに追加されます。また、プライマリー会社の関連付けや、カスタム関連付けラベルに基づいて条件を設定することもできます。その場合は、[任意の[オブジェクト]]ドロップダウンメニューをクリックします。
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- 特定のオブジェクトタイプの全ての関連レコードに基づいて絞り込むには、[任意の[オブジェクト]]を選択します(例:いずれかの関連会社が条件を満たす場合、コンタクトがリストに追加されます)。
- コンタクトベースのリストを作成する場合、プライマリー関連会社のみに基づいて絞り込むには、[プライマリーの[オブジェクト]]を選択します(例:プライマリー関連会社が条件を満たす場合にのみ、コンタクトがリストに追加されます)。
- [ラベルあり]セクションでは、ラベルを選択して、選択したラベルを使用する関連付けのみに基づいて絞り込みます(例:そのラベルが付いている関連会社が存在し、その会社が条件を満たす場合にのみ、コンタクトがリストに追加されます)。
- リスト条件の設定が完了したら、右上の[リストを保存]をクリックします。
ワークフローで関連付けラベルを使用する
関連付けラベルを作成したら、ワークフロー内で登録や特定のアクションをトリガーするためにそれらを使用できます。
ワークフロー登録条件とif/then分岐
コンタクト、会社、取引、チケット、またはカスタムオブジェクトをベースとするワークフローでは、登録トリガーおよびif/then分岐のトリガーを設定する際に、関連付けラベルを使用できます。関連付けラベルは、コンタクトベースのワークフローのトリガーではサポートされません。
関連付けラベルに基づいてトリガーを設定するには、次の手順に従います。
- ワークフローを作成します。
- ワークフローエディターで、次の操作を行います。
- 登録トリガーを設定するには、[登録トリガーを設定]をクリックします。
- if/then分岐を作成するには、+プラスアイコンをクリックして新しいアクションを追加し、右側のパネルで[If/then分岐]を選択します。
- 右側のパネルで、フィルタータイプを選択します。使用したいプロパティーを含む関連オブジェクトを選択します。
- プロパティーを選択し、条件を設定して、[フィルターを適用]をクリックします。
- 既定では、ワークフロー登録は、会社フィルターの場合は関連付けられた「プライマリー会社」に基づいてトリガーされます。
コンタクト、取引、チケット、またはカスタムオブジェクトのフィルターの場合は、関連付けられた全てのレコードに基づいてトリガーされます。条件を適用する特定の関連付けを設定するには、[プライマリー会社]または[すべての[オブジェクト]]ドロップダウンメニューをクリックします。
- ドロップダウンメニューで、関連付けラベルを選択します。ワークフローは、関連レコードが条件に一致し、かつ、選択された関連付けラベルを持つ場合にのみ、レコードを登録します。
- トリガーの設定が完了したら、下部の[保存]をクリックします。
ワークフローアクション
コンタクト、会社、取引、チケット、またはカスタムオブジェクトをベースとするワークフローでは、関連付けラベルを使用して以下のワークフローアクションをトリガーすることもできます:Eメールを送信(会社ベースのワークフローのみ)、プロパティー値を設定、プロパティー値をコピー、プロパティー値をクリア。
ワークフローアクションで関連付けラベルを使用するには、次の手順に従います。
- ワークフローを作成します。
- ワークフローアクションを追加するには、+プラスアイコンをクリックします。
- プロパティー値を編集するワークフローを作成する場合は、[プロパティー値を設定]、[プロパティー値をコピー]、[プロパティー値をクリア]のいずれかを選択します。
- 右側のパネルで、[ターゲットプロパティーのタイプ]ドロップダウンメニューをクリックして、プロパティーを編集する関連オブジェクトを選択します。
- [関連付けラベル]ドロップダウンメニューをクリックして、絞り込みに使用するラベルを選択します。ワークフローにレコードが登録されると、このアクションは、選択されたラベルが関連付けの説明に使用されている場合にのみ、関連付けられたレコードのプロパティーを更新します。
- プロパティー値を編集するワークフローを作成する場合は、[プロパティー値を設定]、[プロパティー値をコピー]、[プロパティー値をクリア]のいずれかを選択します。
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- 選択したアクションに応じて、ドロップダウンメニューを使用してプロパティーを選択します。
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- Eメールを送信する会社ベースのワークフローを作成する場合は、[Eメールを送信]を選択します。
- 右側のパネルで、[関連付けラベル]ドロップダウンメニューをクリックして、絞り込みに使用するラベルを選択します。全ての関連コンタクトにEメールを送信するには、[すべてのコンタクト]を選択します。
- Eメールを選択します。会社がワークフローに登録されると、選択されたラベルがコンタクトと会社の関連付けの説明に使用されている場合にのみ、その関連コンタクトにEメールが送信されます。
- Eメールを送信する会社ベースのワークフローを作成する場合は、[Eメールを送信]を選択します。
- 下部にある[保存]をクリックします。
カスタムレポートで関連付けラベルを使用する
複数のデータソースがあるカスタムレポートでは、関連付けラベルを使用して、レポートに含めるレコードをラベルに基づいて指定できます。また、カスタムレポートの軸、内訳フィールド、フィルターとして関連付けラベルを使用できます。
- HubSpotアカウントにて、[レポート] > [レポート]の順に進みます。
- 右上の[カスタムレポートを作成]をクリックします。
- 左側のパネルで、[カスタムレポート作成]を選択します。
- 次のようにデータソースを選択します。
- プライマリーソースを選択するには、[プライマリー データ ソース]ドロップダウンメニューをクリックして、プライマリーソースを1つ選択します。選択したプライマリーソースは、どのラベルを使用できるかに影響します。例えば、プライマリー データ ソースが「コンタクト」であるレポートには、コンタクトの関連付け設定内で作成したラベルのみが含まれます。
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- セカンダリーソースを選択するには、[CRM]、[マーケティング]、[営業]、[サービス]、[カスタムオブジェクト](Enterpriseのみ)セクションの中から選択します。ラベルを使用するには、追加のCRMオブジェクトを少なくとも1つ選択する必要があります。
- データ ソース エディターの上部にある[関連付けをカスタマイズ]をクリックします。
- ドロップダウンメニューで、レポートに含めたいラベルを選択します。[すべての[オブジェクト]]チェックボックスを選択すると、ラベルと無関係に、そのオブジェクトの全ての関連レコードを含めることができます。オブジェクトの関係に対して定義されているラベルがない場合は、既定でこのオプションが選択されます。
- [データソースに戻る]をクリックしてソースの編集を続けることも、[次へ]をクリックして次に進むこともできます。左側のサイドバーにある[データソースを編集]をクリックすると、レポートビルダーでいつでもデータソースと関連付けを更新できます。
関連付けラベル
- 関連付けラベルをレポートの軸または内訳フィールドとして使用するには、レポートビルダーの左側のパネルで関連付けラベルを検索して選択し、クリックして[Configure(設定)]タブにドラッグします。例えば、アパートの賃貸を管理するにあたり、「長期」リースと「短期」リースを表す2つの関連付けラベルを持つカスタム「賃貸」オブジェクトを作成したとします。これらのラベルでレポートデータを次のように分割できます。
- [賃貸関連付けラベル]をクリックして、[X軸]チャネルにドラッグします。
- [コンタクト数]プロパティーをクリックして、[Y軸]チャネルにドラッグします。
- 次に、[オリジナルソース]プロパティーをクリックして、[分類条件:]チャネルにドラッグします。
- このグラフは、何人のコンタクトが短期リースと長期リースの物件を賃借したか、またどのソースから賃貸物件を見つけたかを示します。
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- または、[Rentals association label(賃貸関連付けラベル)]フィールドをクリックして[分類条件:]チャネルにドラッグすると、長期リースと短期リースを色分けした1列のレポートを作成できます。
フィルターを追加する
- 「関連付けラベル」をフィルターとして追加するには、[フィルター]タブをクリックし、[関連付けラベル]をクリックしてフィルターフィールドにドラッグします。例えば、賃貸関連付けラベルが「短期」であるコンタクトのみをレポートするには、次の手順に従います。
- [Rentals association label(賃貸関連付けラベル)]フィルターをクリックします。
- [次のいずれかに該当する]を選択し、[短期]をクリックします。
- カスタムレポートの作成を終了します。