インポートツールについて
更新日時 2025年 3月 25日
以下の 製品でご利用いただけます(別途記載されている場合を除きます)。
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初めてのCRMとしてHubSpotを使用する場合も、別のシステムから移行する場合も、インポート処理はレコードとアクティビティーの作成とデータベースの更新に役立ちます。インポートファイルは、ビジネスにおける関係性やプロセスの整理に使用するデータのスプレッドシートです。
HubSpotを初めてご利用になる場合、既存のCRMデータをHubSpotのCRMに移行したい場合は、HubSpotの移行支援チームに データ移行をリクエスト できます。
インポートを開始する前に、関連するHubSpotの用語を確認し、インポートのプロセスについて理解してください。
用語集
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CRMオブジェクト:コンタクト、会社、取引、チケットなど、ビジネスにおける関係性またはプロセスの種類。インポート処理でのオブジェクトとは、HubSpotにインポートするデータセットのタイプです。
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レコード:オブジェクトの個々の実データ(例えば、「トム・スミス」は1件のコンタクトレコードです)。1種類のオブジェクトのインポートファイルでは、ファイル内の各行が1つのオブジェクトレコードを表します。1つのファイル内にある複数のオブジェクトをインポートする場合、各行は互いに関連付けられた複数のレコードを表します。
- アクティビティー:コンタクトに送信されたEメールや、チケットレコードに記録されたメモなど、レコードに関連付けることができるエンゲージメント。インポートツールでサポートされるアクティビティーには、電話、Eメール、ミーティング、メモ、タスクなどがあります。
- プロパティー:レコードとアクティビティーに関する情報を格納するために作成されるフィールド。インポートの際には、プロパティーがファイルの列ヘッダーと結び付けられます。
次の例では、インポートされるオブジェクトはコンタクトです。各行はコンタクトレコードを表します。各列の情報はコンタクトプロパティー(「名」、「姓」、「Eメールアドレス」)を表します。
サポート対象のオブジェクトとアクティビティー
実行できるインポートのタイプと、それぞれでサポートされるオブジェクトとアクティビティーを以下に示します。
単一オブジェクトまたはアクティビティーのインポート
インポートを行うことで、一度に1つのオブジェクトまたはアクティビティーを作成または更新できます。単一オブジェクトのインポートでは、以下のことが行えます。
- コンタクト、会社、取引、チケット、アポイントメント、コース、リスト、サービス、コール、製品、注文、カート、およびカスタムオブジェクトのレコードを作成または更新できます。
- タスクを作成することはできますが、更新はできません。
複数のオブジェクトとアクティビティーのインポート
インポートを行うことにより、複数のオブジェクトやアクティビティーを一度に作成、更新、関連付けることができます。複数のオブジェクトとアクティビティーを1つのファイルにまとめてインポートすることも、2つまたは1つのオブジェクトと1つのアクティビティーを別々のファイルでインポートすることも可能です。
複数オブジェクトのインポートでは、以下のことが行えます。
- コンタクト、会社、取引、チケット、アポイントメント、コース、リスト、サービス、コール、注文、カート、 カスタムオブジェクトのレコードを作成または更新できます。
- 商品項目を作成または更新できますが、取引に関連付けられている必要があります。
- Eメール、ミーティング、メモ、タスクを作成することはできますが、更新はできません。Eメール、ミーティング、メモはオブジェクトに関連付ける必要があります。
その他の種類のインポート
インポートページから他のツールのインポートプロセスにアクセスすることもできますが、これらの手順はオブジェクトまたはアクティビティーのインポートとは異なります。
インポートファイルのセットアップ
インポートツールにファイルをアップロードする前に、ファイルを適切に設定して、データがアカウントに正しく追加されるようにすることが重要です。次のセクションでは、ファイルを正しく設定するための重要な概念と要件について説明します。
サンプルファイルについては、 こちらの記事をご覧ください。
要件
技術的な制限と一般的な要件については、 インポートファイルをセットアップをご覧ください。
固有ID
固有IDとは、HubSpotが各レコードを個別のデータとして認識するために使用されるプロパティー値です。インポートでは、 レコードを更新し、 重複するレコードの作成を避ける(例:「Tom Smith」に対して2件のレコード)、および相互にレコードを関連付ける(例:「Tom Smith」をインポートして、このコンタクトの会社「Smith Inc.」に関連付ける)ために、固有IDが必要になります。
インポートの際に使用できる固有IDは、以下のとおりです。
- Eメール:コンタクトのEメールアドレス。コンタクトをインポートする際に重複を避けたり、コンタクトを別のオブジェクトと関連付けたりするために必要です。コンタクトのEメールアドレスがない場合は、既存のコンタクトレコードの更新と関連付けにレコードIDを使用します。
- 会社のドメイン名:会社のウェブサイトドメイン(例:example.com)。会社のインポート時に重複を避けたり、会社を別のオブジェクトと関連付けたりするのに必要です。会社のドメイン名がない場合は、既存の会社レコードの更新と関連付けにレコードIDを使用します。
- レコードID:HubSpotによって各レコードに付与される固有のプロパティー値。HubSpotから既存のレコードをエクスポートすると、各レコードに「レコードID」が付与されます。これは、取引、チケット、アポイントメント、コース、リスト、サービス、アクティビティー、カスタムオブジェクトのデフォルトの固有IDですが、Eメールまたは会社ドメイン名がない場合は、コンタクトおよび会社の固有IDとしても使用できます。レコードIDがインポートに含まれている場合、レコードIDがその他の固有のIDに優先して使用されます。
- 固有の値を必要とするカスタムプロパティー:固有の値を必要とするプロパティーを作成した場合、インポートファイル内でそのプロパティーを固有のIDとして使用できます。これは、コンタクト、会社、取引、チケット、アポイントメント、コース、リスト、サービス、およびカスタムオブジェクトでサポートされています。
関連付け
インポートを行うことで、相互にレコードを関連付けることもできます。アカウントに 「Professional 」または 「Enterprise」のサブスクリプションが含まれている場合は、 関連付けラベルを追加してレコード間の関係を指定することもできます。
インポートファイルに関連付けを適切に含める方法の詳細をご確認ください。
列をプロパティーにマッピングする
インポートツールにファイルをアップロードすると、インポート処理のステップとして、HubSpotプロパティーにファイル内の列ヘッダーを一致するように求められます。マッピングを正しく行うことで、データがHubSpotに追加されたときに、そのデータが正しい場所(正しいオブジェクトとプロパティー)に移動されます。
例えば、コンタクトファイルの場合、列「名」を「名」コンタクトプロパティーにマッピングします。
複数のオブジェクトを関連付けるファイルの場合、各列に対応するオブジェクトとプロパティーを選択します。
インポートエラー
インポートのマッピング処理中にエラーが発生した場合、 特定のエラーを管理して、アカウントに追加される前にデータを修正することができます。インポート後にエラーがあった場合は、 エラーを確認してトラブルシューティングし、影響を受けたデータを追加または更新できます。
HubSpotでデータを更新するその他の方法
インポートする代わりに、レコードを一括で作成、同期、または関連付ける別の方法を検討することができます。- コンタクトと会社の場合、コンタクトのEメールドメインに基づいて、自動的に会社を作成してコンタクトに関連付ける設定を有効にすることもできます。コンタクトが会社のドメインとは異なるEメールドメインを使用している場合や、他のオブジェクトをインポートする場合は、インポートを使用してレコードを関連付ける手順に従ってください。
- 別のシステム内にデータがあり、双方向同期を設定する場合は、 HubSpotに接続してデータを同期する方法をご確認ください。