オブジェクトパイプラインのセットアップと管理
更新日時 2025年8月25日
以下の 製品でご利用いただけます(別途記載されている場合を除きます)。
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パイプラインは、各ステージを通過していくプロセスを視覚化して、レコードがプロセスのどの段階にあるかを把握する上で役立ちます。例えば、収益を追跡する取引パイプライン、顧客の問題を追跡するチケットパイプライン、またはセールスプロパティーを追跡する掲載情報パイプラインを作成できます。
プロパティー設定の編集権限がある場合は、チームのニーズに最も適したパイプラインやステージを作成し、編集することができます。
パイプラインを使用できるオブジェクトは次のとおりです。
- リード(Sales Hub ProfessionalおよびEnterprise)
- 取引
- チケット
- アポイントメント(有効化されている場合)
- コース(有効化されている場合)
- 掲載情報(有効化されている場合)
- サービス(有効化されている場合)
- 注文
- カスタムオブジェクト(Enterpriseのみ)
パイプラインの設定が完了したら、ボードビューでレコードを管理する方法をご確認ください。
新しいパイプラインを作成する(Starter、Professional、Enterpriseのみ)
アカウントに固有のプロセスが複数ある場合は、追加のパイプラインを作成できます。プロセスに固有のステージがいくつかあり、それぞれに異なるパイプラインが必要となる場合にのみ、個別のパイプラインにすることをお勧めします。それ以外の場合は、複数のユーザーとチームで同じパイプラインを使用して、ユーザー権限を通じてアクセスを管理できます。以下に例を示します。
- 「カート内」、「成約」、「失注」のような少数のステージがあるオンライン消費者直販プロセスをビジネスが保有している。さらに、アポイントメントのスケジュール設定や契約交渉など、より多くのステージを必要とする卸売プロセスも保有している。このシナリオでは、個別のパイプラインを作成する必要があります。
- ビジネスが複数のブランドを販売しており、HubSpotアカウントにブランドごとのチームがある。各ブランドの商品を販売するプロセスは同じで、全ての販売に同じステージを使用できる。このシナリオでは、個別のパイプラインを作成することはお勧めしません。代わりに、同じパイプラインを使用し、[チームのみ]ユーザー権限を設定して、各チームがそれぞれのブランドの取引にのみアクセスできるようにします(ProfessionalおよびEnterpriseのみ)。
注:
- カスタムパイプライン内のリードには、デフォルトのリードステージ自動化は適用されません。
- Starter、Professional、Enterpriseアカウントでのみ、追加のパイプラインを作成できます。リードパイプラインは、Sales Hub ProfessionalまたはEnterpriseアカウントでのみ使用できます。ご契約のサブスクリプションに応じて作成できるパイプラインの最大数をご確認ください。
新しいパイプラインを作成するには、次の手順に従います。
- HubSpotアカウントにて、上部のナビゲーションバーに表示される設定アイコンsettingsをクリックします。
- 左のサイドバーメニューで[オブジェクト]に移動し、パイプラインの作成対象とするオブジェクトを選択します。
- [パイプライン]タブをクリックします。
- [パイプラインを選択]ドロップダウンメニューをクリックし、[パイプラインを作成]を選択します。
- ダイアログボックスで、パイプライン名を入力し、[作成]をクリックします。
パイプラインにレコードを追加した後は、パイプライン内のレコードを編集する方法をご確認ください。
また、Breeze Copilot を使用してオブジェクトパイプラインを作成することもできます。
パイプラインを編集する
パイプラインの名前変更、並べ替え、アクセス権の管理、または削除を行うこともできます。
注:Eコマース連携をHubSpotに接続すると、アカウントに自動的に取引パイプラインが追加されます。このパイプラインを編集することはできません。
- HubSpotアカウントにて、上部のナビゲーションバーに表示される設定アイコンsettingsをクリックします。
- 左のサイドバーメニューで[オブジェクト]に移動し、パイプラインの編集対象とするオブジェクトを選択します。
- [パイプライン]タブを選択します。
[パイプラインを選択]ドロップダウンメニューをクリックし、パイプラインを1つ選択します。 - codeコードアイコンをクリックすると、パイプラインの内部名が表示されます。内部名は連携と APIで使用されます。
- 右側の[アクション]をクリックし、次のいずれかを選択します。
- このパイプラインの名前を変更:パイプラインの名前を変更します。表示されるダイアログボックスに新しい名前を入力し、[名前を変更]をクリックします。
- パイプラインを並べ替え:パイプラインの順序を変更します。ポップアップボックスで、パイプラインをドラッグして新しい位置に移動し、[保存]をクリックします。
- アクセス権を管理:どのユーザーがパイプラインの表示と編集を行えるのかを管理します。
- このパイプラインを削除:パイプラインを削除します。表示されるダイアログボックスで、[パイプラインを削除]をクリックして確定します。レコードが含まれているパイプラインや、他のHubSpotツールや連携で使用されているパイプラインを削除することはできません。削除する前に、レコードを削除するか別のパイプラインに移動して、他のツールからそのパイプラインへの参照を削除する必要があります。
- パイプラインのボードとボードカードに表示されるプロパティーを選択するには、[ボードとカードビューをカスタマイズ]をクリックします。
- 取引、 チケット、 リード、または カスタムオブジェクト パイプラインの自動化設定をカスタマイズするには、[ 自動化 ]タブをクリックします。
- レコードを分類する色分けラベルを作成および管理するには、[[オブジェクト]タグのカスタマイズ]をクリックします(Starter、Professional、Enterpriseのみ)。
- 取引、チケット、リード、またはカスタムオブジェクトのパイプラインのルールを設定するには、[パイプラインルール]タブをクリックします。
パイプライン内のステージを管理する
ステージを使用すると、パイプラインを通過していくレコードを分類して、進捗状況を追跡できます。
取引パイプラインのステージ
オブジェクトによっては、デフォルトのステージからなるデフォルトのパイプラインがあります。
- リード:デフォルトのリードパイプライン。[新規]、[試行中]、[接続済み]、[見込みあり]、[見込みなし]の5つのリードステージがあります。
- 取引:デフォルトの営業パイプライン。その各ステージには、そのステージで取引がクローズする可能性を示す確度が関連付けられます。ステージ確度は、ボードビューに表示される加重金額を決定するために使用され、各ステージの合計金額にステージ確度を掛けて計算されます。デフォルトのパイプラインには、[アポイント設定済み(20%)]、[購入見込みあり(40%)]、[プレゼン予定済み(60%)]、[意思決定者の賛同(80%)]、[契約書送付済み(90%)]、[成約(100%成約)]、[失注(0%失注)]の7つの取引ステージがあります。
- チケット:デフォルトのサポートパイプライン。[新規]、[先方待ち]、[要対応]、および[クローズ]の4つのチケットステータスがあります。
注:チケットの場合、パイプラインステージはデフォルトで「ステータス」と呼ばれますが、他のオブジェクトステージと同じものです。
- アポイントメント:デフォルトのアポイントメントパイプライン。[スケジュール済み]、[進行中]、[完了]、[キャンセル済み]、[スケジュール変更済み]の5つのステージがあります。
- コース:デフォルトのコースパイプライン。[進行中]と[クローズ済み]のステージがあります。
- 掲載情報:デフォルトの掲載情報パイプライン。[進行中]と[クローズ済み]のステージがあります。
- サービス:デフォルトのサービスパイプライン。[新規]、[進行中]、[クローズ済み]の3つのステージがあります。
- 注文:デフォルトの新規注文パイプライン。[進行中]、[契約書署名済み]の2つのステージがあります。
パイプラインステージを追加、編集、または削除する
独自のステージを追加したり、既存のステージを編集、削除したりすることもできます。パイプラインのステージをカスタマイズするには、次のようにします。
- HubSpotアカウントにて、上部のナビゲーションバーに表示される設定アイコンsettingsをクリックします。
- 左のサイドバーメニューで[オブジェクト]に移動し、ステージの編集対象とするオブジェクトを選択します。
- [パイプライン]タブをクリックします。
- [パイプラインを選択]ドロップダウンメニューをクリックし、編集するパイプラインを選択します。
- 新しいステージを追加するには:
- 既存のステージの下にある[+ステージを追加]をクリックします。
- ステージ名を入力します。
- 取引を除く全てのオブジェクトについて、ステージが[進行中]または[クローズ済み]のどちらになるかを選択します。
- 取引の場合は、[取引確度]ドロップダウンメニューをクリックし、確度を1つ選択します。カスタムの確度を使用するには、カスタムの値を入力してから[オプションを追加]をクリックし、新しい確度を選択します。[成約]と[失注]は、クローズ済みのステージです。
注:全てのセールスレポート、カスタムの取引または収益レポート、セールス アナリティクス ツールで取引が正常に処理されるよう、[取引確度]には必ず[成約]と[失注]の両方のステージを含めてください。
- 既存のステージの名前を変更するには、ステージの名前をクリックし、テキストボックスに新しい名前を入力します。
- ステージを並べ替えるには、ステージをクリックして新しい位置にドラッグします。
- ステージの内部名を表示するには、ステージにカーソルを合わせて、codeコードアイコンをクリックします。内部名は連携およびAPIで使用されます。
- ステージを削除するには、ステージにカーソルを合わせて、[削除]をクリックします。ステージ内にレコードがある場合や、使用中の条件付きプロパティーがステージに設定されている場合、そのステージを削除することはできません。削除する前に、既存のレコードを別のステージに移動し(例えば[オブジェクト]ステージプロパティーを一括編集するなど)、条件付きステージプロパティーのロジックを削除する必要があります。
- レコードが特定のステージに移動したときに表示されるプロパティーを編集するには、[条件付きステージのプロパティー]列にカーソルを合わせて、[プロパティーを編集]をクリックします。
- 取引、チケット、またはカスタムオブジェクトのパイプラインルールを編集するには、[パイプラインルール]タブにカーソルを合わせて、[編集]をクリックします。
- 編集が完了したら、左下の[保存]をクリックします。
条件付きステージプロパティーを設定する
条件付きステージのロジックを設定すると、ユーザーが手動でレコードを作成したり、レコードを特定のステージに移動したりしたときに特定のプロパティーを表示させることができます。条件付きステージプロパティーを提案として含めることも、ユーザーにプロパティー値の追加を求めることもできます。
ステージのプロパティーをカスタマイズするには、プロパティー設定の編集権限が必要です。
- HubSpotアカウントにて、上部のナビゲーションバーに表示される設定アイコンsettingsをクリックします。
- 左のサイドバーメニューで[オブジェクト]に移動し、ステージプロパティーの編集対象とするオブジェクトを選択します。
- [パイプライン]タブをクリックします。
- [パイプラインを選択]ドロップダウンメニューをクリックし、編集するパイプラインを選択します。
- ステージの行で、[条件付きステージのプロパティー]列にカーソルを合わせて、[プロパティーを編集]をクリックします。
- 左側のパネルで、[+依存プロパティーを追加]をクリックします。
- [プロパティーを選択]ドロップダウンメニューをクリックし、表示するプロパティーを選択します。
注:読み取り専用の値が設定されるプロパティー(つまり、ユーザーによって設定されるのではないスコアプロパティーや計算プロパティーなど)をステージのプロパティーとして使用することはできません。これらのプロパティーは選択可能なオプションとして表示されません。代わりに、これらのプロパティーをレコードのプロパティーセクションに含める方法をご確認ください。
- 特定のプロパティーで値を必須にするには、[必須]チェックボックスをオンにします(Starter、Professional、Enterpriseのみ)。プロパティーが必須の場合、ユーザーはそのプロパティーの値を入力しない限り、そのステージでレコードを作成したり、そのステージにレコードを移動したりできません。
- プロパティーを並べ替えるには、プロパティーをクリックして新しい位置までドラッグします。
- 選択したプロパティーを削除するには、プロパティーの横にある削除アイコンをクリックします。
- プロパティーの設定が完了したら、右上の[ロジックを適用]をクリックします。選択したプロパティーは、そのステージで新しいレコードを手動で作成する際、または既存のレコードをそのステージに移動する際に自動的に表示されます。
- 変更を確定するには、左下隅にある[保存]をクリックします。
列挙プロパティーの条件付きロジックの設定について詳細をご確認ください。