HubSpotで永久削除を行う

GDPR（一般データ保護規則）などの個人情報保護に関する法令に従い、アカウント内のコンタクトには、個人データを全て削除するよう要求する権利があります。このような場合、データプライバシー法により、Eメールトラッキング履歴、通話記録、フォーム送信、その他のエンゲージメントデータやアクティビティーを含め、データベースからコンタクトレコードを永久に削除するよう求められることがあります。さらに、コンタクトによっては、法令で義務付けられていなくても、データを永久に削除するよう求める場合があります。通常、これらの要求には30日以内に対応する必要があります。データ削除の権利は絶対的なものではなく、要求の内容によって異なります。したがって、常に適用されるわけではありません。

注：こうした機能はHubSpotに組み込まれていますが、状況に応じた最適なコンプライアンス上のアドバイスについては自社の法務部門にご相談ください。

HubSpotでの永久削除には非許可リスト機能も適用されます。つまり、コンタクトが永久削除されると、以降はそのコンタクトのEメールアドレスを（プライマリーEメールアドレスと追加Eメールアドレスのどちらであるかを問わず）アカウントに追加できなくなります。この機能は匿名化されたデータによってサポートされています。永久削除されたコンタクトがウェブサイト上のフォームに記入することにした場合や、ユーザー個人のEメールアドレスではなくチームのEメールアドレスとなっている接続済み受信トレイにEメールを送信した場合、そのコンタクトはアカウントに再び追加されます。

注：コンタクトの個人データは削除されますが、匿名化された分析データは維持されます。例えば、コンタクトのセッションは引き続きソースレポートに反映されます。ただし、個々のコンタクトを特定することはできません。同様に、コンタクトにEメールを送信した場合や、コンタクトがフォームに記入した場合、その分析データはEメールのパフォーマンス（開封、クリックなど）とフォーム送信数に反映されますが、コンタクトの情報は表示されなくなります。 

HubSpotで永久削除を行うには、スーパー管理者でなければなりません。永久削除を行うために、データプライバシー設定をオンにする必要はありません。

コンタクトに対して永久削除を行う

• HubSpotアカウントにて、［CRM］＞［コンタクト］の順に進みます。

• コンタクトの名前をクリックします。 
• 左側のパネルで［アクション］をクリックし、［削除］を選択します。

• 表示されるダイアログボックスで、［個人情報保護に関する法令に従うため、このコンタクトおよびその関連付けられたコンタクトを全て永久に削除します］ラジオボタンを選択します。
• ［コンタクトを削除］をクリックして確定します。

コンタクトを永久削除すると、自動的に確認Eメールが届きます。

永久削除でパージされるデータ

永久削除を開始してから30日以内に、永久パージが実行されます。対象のレコードがHubSpotから削除されます。永久削除を行うと影響を受けるデータをご確認ください。

また、コンタクトを永久削除すると、コンタクトレコードとこれまでのエンゲージメントとの間の関連付けが削除されます。永久削除が非コンタクト関連付けデータにどのように影響するかについては、こちらをご覧ください。

Marketing Hub Starter、Professional、またはEnterpriseアカウントをご利用で、コンタクト リスト オーディエンスを作成済みの場合、コンタクトの永久削除を行うと、同期オーディエンスからもコンタクトが削除され、そのコンタクトには広告を送信できなくなります。HubSpotでは、ブログ記事にコンタクトが残したブログのコメントは自動削除されません。したがって、手動でブログのコメントを削除する必要があります。

削除済みのレコードに対して永久削除を行う

レコードがすでに削除されてごみ箱に送られているとしても（つまり、永久削除ではなく、復元可能な削除の場合）、コンタクトを復元してから永久削除を行うことができます。

• HubSpotアカウントで、コンタクト、会社、取引、またはチケットに移動します。
• 右上にある［アクション］ドロップダウンメニューをクリックし、［［オブジェクト］を復元］を選択します。
• 削除するレコードの横にあるチェックボックスをオンにします。
• 右上にある［復元］をクリックします。
• 表示されるダイアログボックスで、復元するコンタクトの数を確認してから、［復元］をクリックします。

コンタクトを復元したら、上記の手順に従ってコンタクトの永久削除を行います。