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レコードをマージする

更新日時 2024年 3月 13日

以下の 製品でご利用いただけます(別途記載されている場合を除きます)。

すべての製品とプラン

HubSpotアカウントでは、同じオブジェクトの2つのレコードをマージして1つにすることができます。会社、コンタクト、取引、チケット、またはカスタムオブジェクトの2つのレコードをマージできます。例えば、「HubSpot」で2つの会社レコードが作成されている場合、一方を他方にマージすることで、両方のレコードに記録されているアクティビティーと関連付けの全てを1つにまとめた会社レコードを作成できます。

レコードをマージする前に

レコードをマージする前に、レコードのデータがどのような影響を受けるかを理解しておく必要があります。レコードをマージする際に想定される動作は、どのオブジェクトのレコードをマージするかによって異なります。マージによる各オブジェクトタイプのデータへの影響について詳細をご確認ください。

また、一度マージした2つのレコードをマージ解除することはできないことにも注意が必要です。コンタクトと会社については、マージされたEメールアドレスまたはドメイン名を使用して新しいレコードを作成できます。全てのオブジェクトに共通して、[マージされた[レコード]ID]プロパティーで、これまでにマージされたレコードを確認することができます。

レコードをマージする

アカウント内のレコードをマージするには、次の手順に従います。

  • レコードに移動します。
    • コンタクト:HubSpotアカウントにて、[コンタクト]>[コンタクト]の順に進みます。
    • 会社:HubSpotアカウントにて、[コンタクト]>[会社]の順に進みます。
    • 取引:HubSpotアカウントにて、[セールス]>[取引]の順に進みます。
    • チケット:HubSpotアカウントにて、[サービス]>[チケット]の順に進みます。
    • カスタムオブジェクト:HubSpotアカウントで、[コンタクト]>[カスタムオブジェクト]の順に移動します。複数のカスタムオブジェクトがある場合は、[カスタムオブジェクト]にカーソルを合わせ、表示したいカスタムオブジェクトを選択します。
  • プライマリーレコードにするレコードの名前をクリックします。
  • 左側のパネルで[アクション]ドロップダウンメニューをクリックし、[マージ]を選択します。

merge-record

  • ダイアログボックスでドロップダウンメニューをクリックし、プライマリーレコードにマージするレコードを選択します。

merge-dialog-box

  • セカンダリーレコードを選択したら、[マージ]をクリックします。

注:通話中にレコードをマージすると、通話は自動的に切断されます。

マージが進行中であることを示すメッセージが表示されます。レコードの全てのアクティビティーが同期されるまでに最大30分かかる場合があります。

マージが失敗した場合、その原因としてはマージ制限が考えられます。マージしようとしている2つのレコードでこれまでにマージされた件数が合わせて250を超えている場合、それらのレコードをマージすることはできません(例えば、コンタクトAとコンタクトBがそれぞれ130件のマージに関与している場合など)。このマージ制限に達したら、マージするのではなく新しいレコードを作成するか、手動でレコードを編集する必要があります。また、会社をマージできないシナリオもあります。

マージされたレコードを確認する

[マージされた[レコード]ID]プロパティーで、これまでにマージに関与したレコードを確認することができます。このプロパティーには個々のレコードでアクセスすることも、このプロパティーの値が設定されているかどうかに基づいて全てのレコードを絞り込みして該当するレコードに絞り込むこともできます。

個々のレコードでこのプロパティーを確認するには:

  • レコードに移動します。
  • レコードの名前をクリックします。
  • 左側のパネルで、[この[レコード]について]セクションの一番下までスクロールし、[全プロパティーを表示]をクリックします。
  • 検索バーに「マージ」と入力します。
  • レコードがマージに関与していた場合、[マージされた[レコード]ID]プロパティーには、そのレコードにこれまでにマージされた全てのレコードの「レコードID」値が格納されています。

merged-record-IDs

マージに関与した特定のオブジェクトの全てのレコードを確認するには:

  • レコードに移動します。
  • 表の上にある、[全てのフィルター]をクリックします。
  • 右側のパネルの検索バーに「マージ」と入力し、[マージされた[レコード]ID]をクリックします。
  • [値がある]を選択します。
filter-by-merged-record-id
  • [フィルターの適用]をクリックし、右上にある[X]をクリックしてパネルを閉じます。
  • ビューに、マージに含まれるレコードのみが表示されます。これらのレコードでのこのプロパティーには、そのレコードにこれまでにマージされた全てのレコードの「レコードID」値が格納されています。

レコードのフィルタリングについて詳細をご確認ください。

レコードをマージするとどうなりますか?

マージしたレコードが属するオブジェクトによって、マージのロジックは異なります。ここでは、所定のオブジェクトに含まれるレコードをマージするときに想定される結果について説明します。

会社のマージ

会社をマージすると、マージ後はプライマリー会社のレコードだけが残ります。セカンダリー会社はプライマリーレコードにマージされます。

マージが不可能な場合またはマージが失敗する場合を以下に示します。

以降のセクションで、会社のプロパティー、関連付け、アクティビティー、ワークフロー登録、Salesforce同期に対し、マージがどのような影響を与えるかについて説明します。

会社のプロパティー、関連付け、アクティビティー

両方のレコードの関連付けとタイムラインアクティビティーの全てがマージされ、プライマリー会社レコードに表示されます。通常、プライマリー会社の各プロパティーには、最新の値が採用されます。以下のプロパティーは例外です。

  • 会社名:プライマリー会社の名前が維持されます。
  • 会社ドメイン名:プライマリー会社のウェブアドレスが維持されます。
  • ライフサイクルステージ:ファネルの最も先に進んだステージが維持されます。例えば、片方の会社が「リード」で、もう一方が「顧客」の場合、マージ後の会社では、ライフサイクルステージは「顧客」になります。
  • 作成日:作成日が古いほうの会社の値が維持されます。
  • アナリティクスのプロパティー:これらのプロパティーは再同期され、両方の会社での値を合計したページビュー数と訪問数が表示されます。
  • アナリティクス - オリジナル ソース タイプ:ソースが手動で更新されていない限り、オリジナルソースのプロパティーでは古いほうの値が保持されます。手動で更新されている場合は、更新された値が維持されます。

それぞれの会社レコードでのプロパティー値は、プライマリー会社のレコードの[プロパティー履歴]で引き続き確認できます。

ワークフローの登録(ProfessionalEnterpriseのみ)

  • セカンダリー会社は全てのワークフローから登録解除されます。
  • マージ中にデータの変更が発生するので、マージ後のプライマリー会社は自動的にワークフローに登録されることはありません。
  • さらに進むと、マージとは関係のないアクションまたはプロパティーの変更の結果として、プライマリー会社をワークフローに登録できるようになります。

Salesforce同期(ProfessionalおよびEnterpriseのみ)

アカウントがSalesforceと連携されている場合、会社レコードをマージするオプションはありません。連携がインストールされている状態でHubSpotでの重複レコードをクリーンアップするには、重複管理ツールを使用して、HubSpot内の不要な重複会社を削除します。Salesforce内のプライマリーアカウントとの同期対象の会社がHubSpot内に保持されるようにしてください。Salesforceから同期している会社が重複している場合は、Salesforceでアカウントをマージするか、不要な重複アカウントを削除することができます。

お客さまのHubSpotアカウントで、[自動的に会社を作成してコンタクトに関連付けます]設定がオンになっている場合、将来の重複を避けるために、この設定をオフにすることもお勧めします。

コンタクトのマージ

コンタクトをマージすると、マージ後はプライマリーコンタクトのレコードだけが残ります。セカンダリーコンタクトはプライマリーレコードにマージされます。

以降のセクションで、コンタクトのプロパティー、関連付け、アクティビティー、リストメンバーシップ、コミュニケーションの配信登録、フォーム送信、ワークフロー登録、Salesforce同期に対し、マージがどのような影響を与えるかについて説明します。

コンタクトのプロパティー、関連付け、アクティビティー

両方のレコードに記録されている、関連付けとタイムラインアクティビティーの全てがマージされ、プライマリー コンタクト レコードに表示されます。通常、プライマリーコンタクトの各プロパティーには、最新の値が採用されます。以下のプロパティーは例外です。

  • Eメール:プライマリーコンタクトのEメールアドレスがプライマリーEメールアドレスとして維持されます。セカンダリーコンタクトのEメールアドレスは、セカンダリーEメールアドレスとして追加されます。
  • ライフサイクルステージ:ファネルの最も先に進んだステージが維持されます。例えば、一方のコンタクトが「リード」で、他方が「顧客」の場合、マージ後のコンタクトのライフサイクルステージは「顧客」になります。
  • 作成日: 作成日が古いほうのコンタクトの値が維持されます。
  • コンバージョン数および送信された固有のフォーム数:各コンタクトでの値が合計されます。例えば、プライマリーコンタクトが3件のフォームを送信し、セカンダリーコンタクトが2件のフォームを送信した場合、送信されたフォーム数は5件になります。
  • マーケティング コンタクト ステータス:アカウントにマーケティングコンタクトが存在する場合、最もマーケティング可能なステータスが保持されます。例えば、一方のコンタクトが「マーケティング」、他方が「マーケティング対象外」に設定されている場合、統合されたコンタクトは「マーケティング」に設定されます。
  • アナリティクスのプロパティー:これらのプロパティーは再同期され、両方のコンタクトでの値を合計したページビュー数と訪問数が表示されます。
  • アナリティクス - オリジナル ソース タイプ:ソースが手動で更新されていない限り、オリジナルソースのプロパティーでは古いほうの値が保持されます。手動で更新されている場合は、更新された値が維持されます。
  • Eメール情報プロパティー:オプトアウトプロパティーを含むこれらのプロパティーには、プライマリーコンタクトでの値が維持されます。
  • 法的根拠両方のコンタクトレコードでの最新の値が保持されます。 

リストメンバーシップ

  • セカンダリーコンタクトは、全ての静的リストから削除されます。
  • 動的リストメンバーシップは、マージ中に発生したデータの変更によって変更される場合があります。

フォーム送信

  • どちらのコンタクトに関連付けられているCookie(HubSpot ユーザートークン)も全てプライマリーコンタクトにマージされます。
  • セカンダリーコンタクトが以前にフォームを送信したことのあるデバイスからフォームを送信すると、送信データが重複削除されてプライマリーコンタクトに関連付けられます。
  • セカンダリーコンタクトのEメールアドレスは恒久的にプライマリーコンタクトに関連付けられます。コンタクトが一度もフォームを送信したことのないデバイスから、セカンダリーコンタクトレコードのEメールアドレスを使用してフォームを送信すると、この送信はプライマリーコンタクトのレコードに反映されます。

ワークフローの登録(ProfessionalEnterpriseのみ)

  • セカンダリーコンタクトは全てのワークフローから登録解除されます。
  • 既定では、マージ中に発生したデータの変更の結果として、プライマリーコンタクトは自動的にワークフローに登録されません。ワークフロー設定で、マージ対象のコンタクトがマージ時に登録されるように設定できます。
  • それ以降は、マージとは関係のないプロパティーの変更またはアクションの結果として、プライマリーコンタクトがワークフローに登録されるようになります。 

Salesforce同期(ProfessionalおよびEnterpriseのみ)

HubSpotとSalesforceの同期を有効にしている場合、HubSpotでコンタクトをマージすると、Salesforceに影響が及びます。

注:HubSpotでマージしたレコードがどちらもSalesforceと同期されていた場合は、それらのレコードをSalesforceでもマージすることを推奨します。HubSpotのプライマリー コンタクト レコードと同期していたSalesforceレコードを保持する必要があります。

  • 各HubSpotレコードは、1つのSalesforceレコードにのみリンクできます。したがって、HubSpotでマージした後は、プライマリーコンタクトのみが引き続きSalesforceレコードに同期されます。
  • プライマリーコンタクトにマージされたセカンダリーコンタクトがSalesforceと同期していた場合、そのレコードはもう存在しないため、SalesforceのレコードはHubSpotに同期されなくなります。

取引のマージ

取引をマージすると、一意の「取引ID」を持つ新しい取引レコードが作成されます。

以降のセクションで、取引のプロパティー、関連付け、アクティビティー、ワークフロー登録に対し、マージがどのような影響を与えるかについて説明します。

取引のプロパティー、関連付け、アクティビティー

両方のレコードの全ての関連付けられたオブジェクトおよびタイムラインアクティビティーがマージされ、新しい取引レコードに表示されます。通常、マージ後のレコードでは、プライマリー取引のプロパティー値が採用されます。以下のプロパティーは例外です。

  • 作成日:作成日が古いほうの取引の値が維持されます。
  • 取引ID:マージ後の取引に、まったく新しい値が割り当てられます。

ワークフローの登録(ProfessionalEnterpriseのみ)

  • マージ前にワークフローに登録されたプライマリーおよびセカンダリーの取引は、マージ後に全て登録解除された状態になります。 
  • マージの結果生成される取引は、プライマリー取引およびセカンダリー取引が登録されていたワークフローには登録されません。
  • マージによってデータが変更されることから、マージ後の取引は自動的にワークフローに登録されません。
  • それ以降は、マージとは関係のないプロパティーの変更またはアクションの結果として、マージ後の取引がワークフローに登録されるようになります。

チケットのマージ

チケットをマージすると、一意の「レコードID」を持つ新しいチケットレコードが作成されます。

以降のセクションで、チケットのプロパティー、関連付け、アクティビティー、SLA、ワークフロー登録に対し、マージがどのような影響を与えるかについて説明します。

チケットのプロパティー、関連付け、アクティビティー

両方のレコードの全ての関連付けられたオブジェクトおよびタイムラインアクティビティーがマージされ、新しいチケットレコードに表示されます。通常、マージ後のレコードでは、プライマリーチケットのプロパティー値が採用されます。以下のプロパティーは例外です。

  • 作成日:作成日が古いほうのチケットの値が維持されます。
  • チケットID:マージ後のチケットに、まったく新しい値が割り当てられます。

SLA

マージするチケットの両方にSLAが設定されている場合、新しいチケットではプライマリーチケットのSLAが採用されます。一方のチケットだけにSLAが設定されている場合、新しいチケットではそのチケットのSLAが採用されます。 

ワークフローの登録(ProfessionalEnterpriseのみ)

  • マージ前にワークフローに登録されたプライマリーおよびセカンダリーのチケットは、マージ後に全て登録解除された状態になります。 
  • マージの結果生成されるチケットは、プライマリーチケットおよびセカンダリーチケットが登録されていたワークフローには登録されません。
  • マージによってデータが変更されることから、マージ後のチケットは自動的にはワークフローに登録されません。
  • それ以降は、マージとは関係のないプロパティーの変更またはアクションが発生すると、マージによって生成されたチケットがワークフローに登録されるようになります。

カスタムオブジェクトのマージ(「Enterprise」のみ)

カスタム オブジェクト レコードをマージすると、一意の「レコードID」を持つ新しいレコードが作成されます。

以降のセクションで、カスタムオブジェクトのプロパティー、関連付け、アクティビティー、ワークフロー登録に対し、マージがどのような影響を与えるかについて説明します。

カスタムオブジェクトのプロパティー、関連付け、アクティビティー

両方のレコードに記録されている、関連付けられたオブジェクトおよびタイムラインアクティビティーの全てがマージされ、新しいレコードに表示されます。通常、マージ後のレコードでは、プライマリーレコードのプロパティー値が採用されます。以下のプロパティーは例外です。

  • 作成日:古いほうのレコードの値が維持されます。
  • レコードID:マージ後のレコードには、プライマリーとセカンダリーのカスタム オブジェクト レコードとは異なる新しい値が設定されます。

ワークフロー登録

  • セカンダリーレコードは全てのワークフローから登録解除されます。 
  • マージ中に発生したデータ変更によって生成されたレコードが、自動的にワークフローに登録されることはありません。 
  • それ以降は、マージとは関係のないプロパティーの変更またはアクションが発生すると、マージによって生成されたレコードがワークフローに登録されるようになります。 

レコードをマージ解除することはできますか?

レコードをマージ解除することはできません[マージされた[レコード]ID]プロパティーで、既存のレコードにこれまでにマージされたレコードを確認できます。コンタクトや会社については、マージの結果追加されたEメールまたはドメイン名を使用して新しいレコードを作成できます。

マージ対象のコンタクトに複数のEメールが含まれている場合は、マージ後のコンタクトからプライマリー以外のEメールアドレスを削除し、そのEメールアドレスを使用して新しいコンタクトを作成することができます。

  • HubSpotアカウントにて、[コンタクト]>[コンタクト]の順に進みます。
  • コンタクトの名前をクリックします。
  • [このコンタクトについて]セクションで、[Eメール]プロパティーにカーソルを重ねてedit 鉛筆アイコンをクリックします。

delete-additional-email

  • プライマリー以外のEメールの横にある[削除]をクリックします。
  • ダイアログボックスで、[Eメールを削除する]をクリックして確認します。
  • 削除したEメールアドレスを使用して新しいコンタクトを作成します。
マージ対象の会社に複数のドメインがある場合は、マージ後の会社レコードからプライマリー以外の会社ドメインを削除し、その会社ドメイン名を使用して新しい会社を作成することができます。
  • HubSpotアカウントにて、[コンタクト]>[会社]の順に進みます。
  • 会社の名前をクリックします。
  • [この会社について]セクションで、[会社ドメイン名]プロパティーにカーソルを重ねてedit 鉛筆アイコンをクリックします。

delete-additional-domain

  • プライマリー以外のドメインの横にある[アクション]ドロップダウンメニューをクリックし、[削除]を選択します。
  • 画面の最下部に表示される[保存]をクリックします。
  • 削除した会社ドメイン名を使用して新しい会社を作成します。
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