CRMデータベースを管理する
更新日時 2024年 12月 16日
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HubSpotアカウントの基盤は、CRM(顧客関係管理)と呼ばれる、ビジネス上の関係性とプロセスのデータベースです。以降のセクションで、CRMの主な構成要素の詳細と、HubSpotでCRMデータベースを管理する方法についてご説明します。
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オブジェクト、レコード、プロパティーの概要
HubSpotのCRMは主に、オブジェクト、レコード、プロパティーで構成されています。
- オブジェクト:ビジネス上のさまざまな種類の関係とプロセスを表します。全てのHubSpotアカウントには、コンタクト、会社、取引、およびチケットという4つの標準オブジェクトがあります。予定やサービスなど、 オブジェクトライブラリ ーから有効化できるオブジェクトもあります。また、 Enterprise アカウントをお持ちの場合は、 カスタムオブジェクトを作成することもできます。ユースケースとHubSpotサブスクリプションに応じて、 コミュニケーション、製品、見積もり、 コール、 決済など、固有の機能を持つ他のオブジェクトがあります。全てのオブジェクトが同じフレームワークを使用しているため、オブジェクトのセグメント化やレポート作成が可能です。
- レコード:各オブジェクト内のデータ1つひとつを指します。レコードのプロパティーに情報を保存し、やりとりを追跡できます。オブジェクト間のレコードを関連付け、その関連性を示すことができます。
- プロパティー:レコードの情報を保存できるさまざまなフィールド(項目)です。アカウントには各オブジェクトの既定のプロパティーが含まれていますが、ビジネスニーズに基づいて、カスタムプロパティーを作成することもできます。
例えば、「鈴木一郎」はコンタクトレコードで、彼のEメールアドレス「jsuzuki@email.com」は「Eメール」というコンタクトプロパティーに保存されます。彼の所属する会社「Orange Inc.」は会社レコードであり、これが「鈴木一郎」のコンタクトレコードと関連付けられています。仮に鈴木さんが営業チームやカスタマーサポートチームとやりとりするようになったら、取引とチケットを作成し、鈴木さんおよび彼の会社の両方に関連付けることができます。また、Eメールやコールなど、鈴木さんと行った全てのやりとりをレコードに記録することもできます。
既存のオブジェクトの関係やデータをよりよく理解するために、データモデルの概要を表示する方法を学びましょう。
レコードを作成、インポートする
レコードをHubSpotに追加するには、複数の方法があります。手動で作成したり、他のシステムから一括でインポートしたりできます。インポートする場合、1つのオブジェクト(例えばコンタクト)からレコードをインポートすることも、複数のオブジェクト(例えばコンタクトと会社)からレコードをインポートして関連付けることもできます。さらにHubSpotのデータ同期を使用すると、HubSpotと他のさまざまなプラットフォームの間で双方向データ同期をセットアップできます。
- レコードを手動で作成する:コンタクト | 会社 | 取引 | チケット | カスタムオブジェクト
- インポートツールについて
- インポートファイルの設定
- レコードとアクティビティーをインポート
- HubSpotデータ同期に接続して使用する
プロパティーを管理する
プロパティーを使用すると、HubSpotのレコードに関して収集したさまざまな種類の情報を保存できます。この情報により、HubSpotデータベースでセグメント化、トラッキング(追跡)、レポート作成を行うことができます。HubSpotの標準オブジェクトごとに既定のプロパティーセットがあり、そのオブジェクト内の全てのレコードに自動適用されます。また、カスタムプロパティーを作成して、レコードに関する追加の情報を保存することもできます。
- プロパティーはデフォルトです:コンタクト | 会社 | 取引 | チケット
- プロパティーを作成または編集する。
- プロパティーの整理、エクスポート、削除
- HubSpotのプロパティーフィールドタイプ
レコードを表示してセグメント化する
HubSpotの各オブジェクトにはインデックス(一覧)ページがあり、そのオブジェクト内の全てのレコードが表示されます。各インデックスページでは、プロパティーの値として格納された情報に基づいてレコードを絞り込みし、そのフィルターを再訪可能なビューとして保存することができます。例えば、過去90日間に連絡していないコンタクトを全て表示するようにコンタクトのインデックスページを絞り込むことができます。リスト機能を使用すると、プロパティー値だけでなく、追加の条件オプションに基づいてコンタクトや会社を絞り込むこともできます。
レコードを編集してアクティビティーをログに記録する
レコードごとに、各プロパティーに保存されている情報を表示および編集することができます。レコードにはサイドバーとプレビューカードがあり、表示するプロパティーをカスタマイズして選択することができます。また、コール、ミーティング、Eメール、タスク、メモなど、全てのアクティビティーのタイムラインを確認することもできます。HubSpotの一部のプロパティーとアクティビティーは自動的に更新され、ログに記録されますが、手動でプロパティー値を編集したり、アクティビティーを追加したりすることもできます。
- プロパティー値を編集:個々のレコードについて | 複数のレコードを一括で。
- レコードタイムラインでアクティビティーを表示と絞り込み
- 新規のコールのログ、メモ、Eメール、ミーティングのログをレコードに残すことができます。
- 既存のアクティビティーとレコードの関連付け
レコードを関連付ける
レコードを関連付けると、さまざまなオブジェクトのレコード間の関係をトラッキングできます。例えば、1つの会社に複数のコンタクトがある場合、全てをその会社に関連付けることができます。ご利用のアカウントでProfessionalまたはEnterpriseエディションを契約されている場合は、レコード間の関係を定義する関連付けラベルを作成することもできます。
- 関連レコード
- 関連レコード間のアクティビティーの自動ログを残す。
- 関連付けラベルの作成と使用 ( ProfessionalおよびEnterpriseのみ)
レコードをカスタマイズする
各レコードには、プロパティー情報、関連付けられたレコード、およびリストやレポートなど他のツールでのレコードの使用状況が表示されるセクションがあります。アカウントのユーザーが業務に役立つ情報を見つけやすいように、オブジェクトごとにどのプロパティー、関連付け、およびツールが表示されるかをカスタマイズすることができます。アカウントにチームがある場合、特定のチームのレコードを表示するようにカスタマイズすることもできます。
HubSpotコミュニティーに参加する
他のユーザーたちと交流し、HubSpotのツールをさらに活用したい場合は、HubSpotコミュニティーへの参加をお勧めします。他の参加者の使用例を参考にしたり、専門家からヒントやアドバイスを得たり、よくある問題のトラブルシューティング方法を学んだり、製品チームにフィードバックを提出したりすることができます。