CRMデータベースを管理する
更新日時 2024年 7月 31日
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HubSpotアカウントの基盤は、CRM(顧客関係管理)と呼ばれる、ビジネス上の関係性とプロセスのデータベースです。以降のセクションで、CRMの主な構成要素の詳細と、HubSpotでCRMデータベースを管理する方法についてご説明します。
開始する前に、お使いのアカウントにログインしていることをご確認ください。詳しくはHubSpotへのログイン方法をご覧ください。
オブジェクト、レコード、プロパティーの概要
HubSpotのCRMは主に、オブジェクト、レコード、プロパティーで構成されています。
- オブジェクト:ビジネス上のさまざまな種類の関係とプロセスを表します。全てのHubSpotアカウントが、コンタクト、会社、取引、チケットという4つの標準オブジェクトを使用します。コミュニケーション、製品、見積もりなどの追加オブジェクトがあります。また、ご利用のHubSpotのサブスクリプションによっては、コール、決済、カスタムオブジェクトなどのオブジェクトもあります。全てのオブジェクトが同じフレームワークを使用しているため、オブジェクトのセグメント化やレポート作成が可能です。
- レコード:各オブジェクト内のデータ1つひとつを指します。レコードのプロパティーに情報を保存し、やりとりを追跡できます。オブジェクト間のレコードを関連付け、その関連性を示すことができます。
- プロパティー:レコードの情報を保存できるさまざまなフィールド(項目)です。アカウントには各オブジェクトの既定のプロパティーが含まれていますが、ビジネスニーズに基づいて、カスタムプロパティーを作成することもできます。
例えば、「鈴木一郎」はコンタクトレコードで、彼のEメールアドレス「jsuzuki@email.com」は「Eメール」というコンタクトプロパティーに保存されます。彼の所属する会社「Orange Inc.」は会社レコードであり、これが「鈴木一郎」のコンタクトレコードと関連付けられています。仮に鈴木さんが営業チームやカスタマーサポートチームとやりとりするようになったら、取引とチケットを作成し、鈴木さんおよび彼の会社の両方に関連付けることができます。また、Eメールやコールなど、鈴木さんと行った全てのやりとりをレコードに記録することもできます。
既存のオブジェクトの関係とデータをより深く理解するため、使用しているデータモデルの概要を確認する方法を学びましょう。
レコードを作成、インポートする
レコードをHubSpotに追加するには、複数の方法があります。手動で作成したり、他のシステムから一括でインポートしたりできます。インポートする場合、1つのオブジェクト(例えばコンタクト)からレコードをインポートすることも、複数のオブジェクト(例えばコンタクトと会社)からレコードをインポートして関連付けることもできます。さらにHubSpotのデータ同期を使用すると、HubSpotと他のさまざまなプラットフォームの間で双方向データ同期をセットアップできます。
- レコードの手動作成:コンタクト | 会社 | 取引 | チケット | カスタムオブジェクト
- インポートファイルの設定
- 1つのオブジェクトをインポートする
- 複数のオブジェクトをインポートして関連付ける
- HubSpotに接続してデータを同期する
プロパティーを管理する
プロパティーを使用すると、HubSpotのレコードに関して収集したさまざまな種類の情報を保存できます。この情報により、HubSpotデータベースでセグメント化、トラッキング(追跡)、レポート作成を行うことができます。HubSpotの標準オブジェクトごとに既定のプロパティーセットがあり、そのオブジェクト内の全てのレコードに自動適用されます。また、カスタムプロパティーを作成して、レコードに関する追加の情報を保存することもできます。
- 既定のプロパティー:コンタクト | 会社 | 取引 | チケット
- プロパティーの作成と編集
- プロパティーの整理、エクスポート、削除
- HubSpotのプロパティーフィールドのタイプ
レコードを表示してセグメント化する
HubSpotの各オブジェクトにはインデックス(一覧)ページがあり、そのオブジェクト内の全てのレコードが表示されます。各インデックスページでは、プロパティーの値として格納された情報に基づいてレコードを絞り込みし、そのフィルターを再訪可能なビューとして保存することができます。例えば、過去90日間に連絡していないコンタクトを全て表示するようにコンタクトのインデックスページを絞り込むことができます。リスト機能を使用すると、プロパティー値だけでなく、追加の条件オプションに基づいてコンタクトや会社を絞り込むこともできます。
レコードを編集してアクティビティーをログに記録する
レコードごとに、各プロパティーに保存されている情報を表示および編集することができます。レコードにはサイドバーとプレビューカードがあり、表示するプロパティーをカスタマイズして選択することができます。また、コール、ミーティング、Eメール、タスク、メモなど、全てのアクティビティーのタイムラインを確認することもできます。HubSpotの一部のプロパティーとアクティビティーは自動的に更新され、ログに記録されますが、手動でプロパティー値を編集したり、アクティビティーを追加したりすることもできます。
- プロパティー値の編集:レコードごとの編集 | 複数のレコードの一括編集
- レコードタイムラインのアクティビティーを表示および絞り込む
- レコードに新しいコール、メモ、Eメール、またはミーティングのログを手動で記録する
- 既存のアクティビティーをレコードに関連付ける
レコードを関連付ける
レコードを関連付けると、さまざまなオブジェクトのレコード間の関係をトラッキングできます。例えば、1つの会社に複数のコンタクトがある場合、全てをその会社に関連付けることができます。ご利用のアカウントでProfessionalまたはEnterpriseエディションを契約されている場合は、レコード間の関係を定義する関連付けラベルを作成することもできます。
- レコードを関連付ける
- 関連付けられたレコード間のアクティビティーを自動でログに記録する
- 関連付けラベルを作成して使用する(ProfessionalおよびEnterpriseのみ)
レコードをカスタマイズする
各レコードには、プロパティー情報、関連付けられたレコード、およびリストやレポートなど他のツールでのレコードの使用状況が表示されるセクションがあります。アカウントのユーザーが業務に役立つ情報を見つけやすいように、オブジェクトごとにどのプロパティー、関連付け、およびツールが表示されるかをカスタマイズすることができます。また、アカウントにチームを設定している場合、特定のチーム用にレコードの表示方法をカスタマイズすることもできます。
HubSpotコミュニティーに参加する
他のユーザーたちと交流し、HubSpotのツールをさらに活用したい場合は、HubSpotコミュニティーへの参加をお勧めします。他の参加者の使用例を参考にしたり、専門家からヒントやアドバイスを得たり、よくある問題のトラブルシューティング方法を学んだり、製品チームにフィードバックを提出したりすることができます。